オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

2009-01-01から1年間の記事一覧

ヒット曲時代の終焉 4

「テレビには出ない。」 歌手でありながら、テレビに出ないでどうやって自分の歌を伝えるのか?広めるのか??しかし、その歌手の名を、日本中ほとんどすべての若者が知っており、またその歌を口ずさむことができた。その歌手の名前を、吉田拓郎と言う。 拓…

ヒット曲時代の終焉 3

日本は、世界に冠たるアニメ輸出国であるらしい。アニメの殿堂なる箱物が政治の世界で話題になったが、手塚治虫先生の登場以来、日本人は漫画やアニメが大好きであり、ある時期から後は、アニメや漫画はもはや子ども達が独占する文化ではなくなり、大人達と…

ヒット曲時代の終焉 2

最近のヒット曲よりも、よく知っている昔なつかしい曲を聴きたい・・・という要望は、随分昔からあった。大晦日に、12チャンネル(関東では)で放映している「なつかしのメロディー」などは、その代表格であろう。東海林太郎、淡谷のり子、渡辺はま子、霧…

ヒット曲時代の終焉 1

流行について少し考えてみたい。と言っても、新型インフルエンザの話ではない。「今年、ヒットした曲って何?」日本国内で生活を営むあらゆる世代に、そのような問いを発したら、どのような世代からどの程度の割合で答えが返ってくるだろう? 天皇陛下の御前…

作詞家 丘灯至夫 逝く 2

「くしゃみ一つで呼ばれたからは〜」。これまた往年のアニメファンには、なつかしい「ハクション大魔王」のテーマソングである。作詞は、丘灯至夫。かなり再放送が繰り返されているので、ご存知の方も多かろうが、ここに登場するキャラクターは、大魔王とい…

作詞家 丘灯至夫 逝く 1

作詞家や作曲家の名前がわからなくても、誰もが口ずさめる曲がある。昭和38年舟木一夫の歌で大ヒットした「高校三年生」など、まさにその一例といえるかもしれない。当時まだ小学一年生だった筆者も、すべてのラジオから絶えず流れる「赤い夕日が〜」の曲…

メンデルスゾーン 生誕200年 〜ほいほいのメンデルスゾーン体験

最後に、登場するのがメンデルスゾーンの声楽曲、つまりドイツリートである。日本人が、あたかも演歌や歌謡曲を口ずさむのと同様の親しみやすさで、ドイツリートを楽しめたらどれだけ豊かな音楽生活が営めるだろうに!と口惜しく思うのだが、まだまだドイツ…

メンデルスゾーン 生誕200年 〜ほいほいのメンデルスゾーン体験

メンデルスゾーン op54 厳格なる変奏曲 たびたび述べてきたように、メンデルスゾーンには「流麗な旋律」というイメージがつきまとっている。少なくとも私はそのような先入観をもって作品を聴いていた。 その私の狭い聴き方を根こそぎ崩したのが、上記の…

メンデルスゾーン 生誕200年 〜ほいほいのメンデルスゾーン体験

メンデルスゾーン op41 三つの民謡 メンデルスゾーンと言えば、誰しも思い浮かべるのは「流麗な旋律と美しい響き」であろう。それは最も人口に膾炙した「バイオリン協奏曲」の例を持ち出すまでもなく、納得いただける特徴と言えるだろう。そう、彼は今も…

メンデルスゾーン 生誕200年 〜ほいほいのメンデルスゾーン体験

N響という日本を代表するオーケストラについて、私の評価は、かなり微妙である。「さすが!日本一のオーケストラ!!」とうならせる名演を披露するかと思えば、「今回は、何だかな〜。」と肩すかしを食らうような演奏を聴かされることもある。もちろん演奏…

ほいほい オペラの公開ゲネプロを聴きに行くー3

オペラは、総合芸術である。総合と言うことは、料理で言えば「スープ系」というか「ごった煮」なわけで、全体の微妙な味加減が最後の決め手になる。辛すぎず甘すぎず・・。 タダで聴かせていただき、誠に恐縮ではあるが、オーケストラの「味付け」については…

ほいほい オペラの公開ゲネプロを聴きに行くー2

オペラの稽古には、長机がつきものである。そこに「でん」と構え全体を見渡しているのが演出家の先生。今回の「愛の妙薬」の演出は、故粟国安彦氏の長男で、父同様の道を歩む粟国淳。少し調べると他公演でも「愛の妙薬」の演出を、何度も手がけており、本演…

ほいほい オペラの公開ゲネプロを聴きに行くー1

演奏会に行きたいのに、その日には別の予定が入ってしまって・・・そんな悔しい思いをされた方は、多いはず。ところが世の中には、実に心が広い演奏団体があり、何とゲネプロを公開してくれると言う。ちなみにゲネプロとは、ゲネラル。プローベの略で、直訳…

長い長い追いかけっこを走りきった加藤和彦の死を悼む〜3

日本のバンドが海外で、世界的に人気を博しているバンドと互角に張り合う。そんな夢のようなバンドが、70年代の日本に存在した。これまた加藤和彦率いる伝説のスーパーバンド「サディスティック・ミカ・バンド」である。 海外で演奏して成功したバンドと言…

長い長い追いかけっこを走りきった加藤和彦の死を悼む〜2

フォークルの解散以降、ヒットチャートを賑わせていたのは、メンバーの中でも一番目立つ「はしだのりひこ」だった。はしだのりひことシューベルツの「風」、はしだのりひことクライマックスの「花嫁」は、未だ皆で声を合わせて歌うことが、ちっとも恥ずかし…

長い長い追いかけっこを走りきった加藤和彦の死を悼む〜1

10月17日「加藤和彦、軽井沢のホテルで自殺」とのニュースが流れた。巨星堕つの感が深い。 思えば、みんなして加藤和彦の後を追いかけていたのである。追いかけ続けていたのは、とても長い時間だった。そう40年もの間。 この追いかけっこはちっとも終…

ほいほい 演奏会を聴きに行く。(2009 8月〜9月)

8/29(土) 14:00 開演 戸塚混声合唱団第12回演奏会横浜みなとみらいホール 大ホールにて 3 この日のメインディッシュは、フォレ(フォーレ)の「レクイエム」。音は決して難しくはないので音取りは比較的スムーズに進む。しかし音楽的にこの名…

ほいほい 演奏会を聴きに行く。(2009 8月〜9月)

8/29(土) 14:00 開演 戸塚混声合唱団第12回演奏会横浜みなとみらいホール 大ホールにて 2 続く第2ステージは、「シュトラウスファミリーの音楽」と題して、ヨハン・シュトラウス親子による名曲が原語(ドイツ語)で演奏された。以前から当合…

ほいほい 演奏会を聴きに行く。(2009 8月〜9月)

8/29(土) 14:00 開演 戸塚混声合唱団第12回演奏会横浜みなとみらいホール 大ホールにて 1 地域の公会堂から鎌倉芸術館へと大きな音楽専用ホールで演奏会を開くまでに集客力を拡大してきた戸塚混声合唱団の第12回演奏会を聴きに行く。今回の…

ほいほい 演奏会を聴きに行く。(2009 8月〜9月)

8/8(土) 17:30 開演 JOINT CONCERT ’09 〜謳歌三舞会〜めぐろパーシモンホール 大ホールにて 3 最後に、もう一つの未知の曲男声合唱とピアノのための「くちびるに歌を」との出会いが待っていた。初めプログラムに印刷された原詩と…

ほいほい 演奏会を聴きに行く。(2009 8月〜9月)

8/8(土) 17:30 開演 JOINT CONCERT ’09 〜謳歌三舞会〜めぐろパーシモンホール 大ホールにて 2 次なる第三ステージは、ホスト校である横浜国立大学グリークラブによる演奏。当クラブは昭和30年代から毎年天下無双の関西学院グリ…

ほいほい 演奏会を聴きに行く。(2009 8月〜9月)

8/8(土) 17:30 開演 JOINT CONCERT ’09 〜謳歌三舞会〜めぐろパーシモンホール 大ホールにて 曲に出会う楽しみには、二つある。一つは、何度も聴き、または演奏したことのあるよく知っている馴染みの曲がどのように演奏されるのかと…

ほいほい CMソングを語る

「やっぱり〜おれは〜菊正宗」おなじみのCMソングを近頃ジェロが歌っている。ジェロの節回しが耳に新鮮に響くのは、やはり今まで流れていたCMとの比較から感じるのだろう。 従来の「菊正宗」歌手は、関口宏の奥様をしている西田佐知子。本当の曲名は「初…

オペラ コレクション「カルメン」を買ってみる 4

観ておもしろい、聴いておもしろいオペラだが、実は、参加するのが最もおもしろい味わい方なのである。 声楽家でもないのにどうやって? 合唱団として参加する(もぐりこむ)のである。とりわけカルメンのように合唱の出番が極めて多く、大人数の合唱団員を…

オペラ コレクション「カルメン」を買ってみる 3

ドミンゴのホセ 管弦楽を統率する指揮者の話を先にしてしまったが、言うまでもなくオペラは歌を楽しむ音楽である。だから主役の素晴らしい歌唱に惜しみない拍手を送るし、反対に期待していた歌手が不調に終わった場合は、遠慮ないブーイングが待ち受けている…

オペラ コレクション「カルメン」を買ってみる 2

クライバーの指揮 二十世紀後半に生を受けたクラシックファンにとって忘れることのできない名前、不世出の天才指揮者カルロス・クライバー。他の誰とも比較することが困難である存在を人は「天才」と呼ぶ。彼は、言うまでもなく「演奏の天才」だったが、同時…

オペラ コレクション「カルメン」を買ってみる

雑誌なのか、DVDなのか、主役がどちらなのか、よくわからない月刊誌が、時折刊行されている。私の書棚に寝そべっている本の中で言えば「世界の車窓から」などが、その範疇に属する。 音楽を聴くこと以外にもローカル線に乗りに行ったり、鉄道写真を撮った…

歌を共有すること 共有できる歌があること 3

ここまでケアプラザで利用者の方々と共に歌った時間について語ってきたが、「はて?私たちの世代に共有できる歌はあるのだろうか?」 個人では歌えるけれど、みんなで歌うには、リズムや旋律が複雑すぎるそのような曲の氾濫に、上手く適合したのが「カラオケ…

歌を共有すること 共有できる歌があること 2

利用されている方は、上は明治生まれの102歳の女性から、70歳台まで幅広い年齢層にまたがっている。「どのような歌を好んで歌われているか?」を職員に尋ねたところ、唱歌や童謡がお好きとのこと。また軍歌は、一人ひとりの心の中にに深く刻み込まれて…

歌を共有すること 共有できる歌があること 1

「学校の先生っていうのは、長い夏休みがあっていいですね〜。」教員をしている私は、他の職業の方からよくそのような声をかけられたものである。たしかに子ども達は、しばらく学校にやって来ないし、子どもの前で授業することもない。しかし、銀行の窓口が…