オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

音符の功罪を問う 4 

功罪とタイトルしたにもかかわらず、ここまでデメリットの部分ばかりを論じすぎたように思い、反省する次第。 楽譜に頼らなくても、音楽をある程度までなら表現あるいは再現できる現代でさえ・・・・・、ん?待てよ。この物言い自体が、実は楽譜一神教の信者…

音符の功罪を問う 3

小生、恥ずかしながら、小学校教員として音楽を専門に教える専科をしていた時代が十年弱あり、合唱団の指揮者を務めていた時代が通算二十年弱ある。その指揮者を務めていたころの話。 その頃、その混声合唱団では、「切手のないおくりもの」を歌っていた。「…

音符の功罪を問う 2

さて、音符をある程度「読める」ことが前提になっている音楽は、器楽に限らない。合唱、大勢でパート毎に一つの音を発声する音楽も、実は「楽譜が読めた方がいい」音楽の一つに数えられる。楽譜に記された一つ一つの音符から同じ音をイメージして表現するた…

音符の功罪を問う 1  

「好きこそものの上手なれ」という言葉がある。興味をもち、それに没頭している時間が長ければ、自然と物事に長じていくのだ・・と諭すこの言葉は、多くの人に勇気と自信を与えてきたに違いない。 しかし、「好き」と「得意」の間に、どうしても容易には乗り…

ぼくの大好きなアルバム この一枚 3

ライクーダー「パラダイス アンド ランチ」 古くから食事時に音楽はつきものである。18世紀後半のウィーンでは、モーツアルトのディベルティメントを聴きながら、王侯貴族達が会食を楽しんでいたろうし、ところを変えて日本のお座敷では、芸者衆の三味線や…

マイ フェイバリッツ ソング 3

プロコルハルム 青い影 イントロが流れてくるだけで、「この曲知ってる!」と気づく名曲がある。マシュー・フィッシャーがオルガンで奏する美しいイントロ(バッハのカンタータ140番にヒントを得たという)に青春の思い出を重ね合わせる人も多いだろう。 …

マイ フェイバリッツ ソング 2

スリー・ドッグ・ナイト ワン 世の中のミュージシャンを、「売れたなら売れるに越したことはないが、とりあえず自分のやりたい音楽を最優先にして我が道を行く音楽家」と「プロを名乗る以上は売れなければ成功とは言えないとばかりに、耳に馴染みやすい曲を…

マイ フェイバリッツ ソング 1

カーペンターズ 雨の日と月曜日は カーペンターズ。ポップシーンを代表する言わずもがなのスーパーグループ。ある音楽評論家だか作曲家だか忘れてしまったが、何かの番組で言っていた。「カーペンターズというグループは、ロックとか特定の音楽ジャンルに分…

ピアニスト辻井伸行が描き出す世界 4

デビューアルバムは二枚組なのだが、その二枚目には彼のオリジナル曲が収められている。とりわけ印象的な曲が、彼が小学校6年生の時に作曲したという「ロックフェラーの天使の羽」である。彼が、クリスマスにロックフェラーセンターで手にしたという天使の…