オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

2010-01-01から1年間の記事一覧

Allegro気分で行こう!6

オブラディ・オブラダ 親戚に今幼稚園に通っている娘がいるのだが、お遊戯会で「オブラディ・オブラダ」を踊ってきたという。「ああ、ビートルズですね。」と懐かしさもこめてつぶやくと、「この曲、ビートルズだったの?」と言う予想しなかった反応が返って…

Allegro気分で行こう!5

ジュリアに傷心 コアなバンド、マイナーなバンドは、たくさんあるけれど、ロックの楽しさをみんなにわかりやすい形で伝えてくれたバンドとして、80年代の「チェッカーズ」のことを忘れてはいけない。 立て続けに飛ばしたヒット曲の下敷きになっている音楽…

Allegro気分で行こう!4

クロコダイル・ロック 人々が音楽に、ある一定の美学を求め続ける限り、ポップスシーンにおけるエルトン・ジョンの名前は永遠であろう。 才能に満ちあふれた若者が数多く輩出した70年代。美しくのびやかな旋律を描き出すことについて、だれもエルトン・ジ…

Allegro気分で行こう!、3

僕のコダクローム トライエックスやコダクロームなど、フィルムの質にこだわっていた写真愛好家の熱い思いを、デジカメ全盛時代の今どのように伝えたらよいのだろう? 子どもの頃、初めてカメラを手にしたのは小学校6年生、日光へ修学旅行に出かける時だっ…

Allegro気分で行こう!2

シェリーに口づけ フランスの世俗曲、否流行歌と言えば長い長い間「シャンソン」が定番中の定番であった。 ところが、1970年代の前半、突然美しい旋律と透き通る歌声をひっさげて、ばかでかいサングラスをかけたフランスの若者が、ロック界に登場した。 …

Allegro気分で行こう!1

Allegro。 英語ではMedium Fast。 四分音符=132〜144位。 「快速に。陽気に」という意味で使われている。 沈滞し、鬱な人の気分を、時として分厚い雲の切れ間から陽の光が射し込むかのように、明るくポジティブに転じてくれるテンポ…

テノール 佐野成宏の活躍に期待!

少し前の話になるが、正月TV漬けの稿で書いた「NHKニューイヤーオペラコンサート」の模様をVODで購入し、観た。 レンタルビデオ屋へ借りに行く手間を考えれば、リモコン操作一つで観たい映像を呼び出す事が出来るVODという仕組みは、なかなか有り…

フリードリヒ・グルダを聴く

以前、当ブログでふれたフリードリヒ・グルダのCD「グルダ・ノンストップ」を聴く。 演奏家は、幼い頃は師から、長じては聴衆から、評価を得た資質を育くみ、自分の能力を開花させていくのだろうか? 彼の弾いた1967年の「ベートーヴェン ピアノソナタ…

聴くだけのアイテムから共に歌うアイテムへ

2月下旬「歌う ウォークマン」が発売された。曲の再生に合わせて、画面に歌詞が表示されるという機種が登場し、CMでも盛んに放映されている。 カラオケの携帯版と考えれば、イメージが湧きやすいかもしれない。ちなみにCMのキャッチコピーは「歌う 10…

「映画音楽」は懐かしむものか?

筆者が居住する区内の音楽グループが集まり、「心にひびく映画音楽のひととき」というコンサートを開いた。リコーダーアンサンブルにピアノソロ、ギターアンサンブルが出てきたと思えば、オーボエのソロが登場する。合唱も女声合唱団が2グループに、筆者が…

NHK「地球ドラマチック 町中みんなで合唱団」を観て

鳩山内閣が幸福度を調査するそうな・・。でも幸福なんて数値化する必要はない。ましてや量的に統計で表現するものでもない。無理矢理数値化を試みれば、自ずと資産・金銭の回り具合や社会的な地位や役割に目が向きがちになろうもの。そんな所にしか幸せの価…

卒業の歌 考 3

卒業の歌が、その人個人に贈られたものであるとしたら、何とよろこばしく嬉しいことだろう! 卒園生一人ひとりに、その子の成長を綴った歌を贈っている保育園がある。横浜市泉区にある鳩の森愛の詩保育園である。まるで歌うように生きている園長先生のキャラ…

卒業の歌 考 2

恥ずかしながら(そんなに恥ずかしがることもないか?)、筆者は小学校の教員をしているので卒業といえば、まずは、卒業式である。 どういうわけか、筆者は教員になったその年度から、卒業式の歌に関わり、指揮を執らせていただいてきた。若気の至りで、何だ…

卒業の歌 考 1

インターネットのスタートページに指定している画面で「卒業のソングの新定番」ランキングという特集を組んでいた。進学、就職、定年・・卒業の形は、人それぞれ違っていても、3月・4月を控え、己の人生が一つの節目を迎える人の数は多い。転機に立つ人々…

若人のハーモニーに乾杯! ハモネプに乾杯!!

楽譜の読み方とか、よくわからなくても聞き覚えで歌なら歌える。 高い楽器は買えなくても、歌なら歌える。 バンドブームが、未だ全盛を迎える前、「合唱」は、青春文化のメインストリートを堂々と闊歩していた。若者は「うたごえ喫茶」に集い、共に「ロシア…

ほいほい的音楽展望 5

過去には、誰にでも知られた作曲家がいた。例えば昭和30年頃の青年なら、山田耕筰、信時潔、古関裕而、服部良一、團伊玖磨、中田喜直等の名前は、かなりの割合で認知されていただろう。 音楽を伝えるメディアが、非常に限られていた頃、発信される情報も音…

ほいほい的音楽展望 4

なぜ?ここまで人々が作曲家という仕事から、興味・関心を無くしてしまったのか? それは、一つには「だれでも曲は書けるんだよ」という実績を、ポピュラー音楽の世界で、多くのスター達が人々に知らしめたことと無関係ではないだろう。かのビートルズは、自…

ほいほい的音楽展望 3

作曲という作業の限界に見切りをつけて、「演奏の時代」を宣言したのは、本エッセイにもたびたび登場している故福永陽一郎氏で、氏の著書「演奏の時代」が紀伊國屋書店から出版されたのが1978年のことだから、もうすでに30年以上の歳月が流れている。 …

ほいほい的音楽展望 2

そもそも作曲家の役割とは、いったい何なのか? 第二次世界大戦以降、現代音楽の作曲家達は、「新たな未だだれも経験したことのない音響の創出」にこそ、自分たちの職務があると己が使命を認識し、音世界を様々に破壊し、再構築し始めたようだ。その成果とし…

ほいほい的音楽展望 1

農耕民族というものは、一つの目標を示されると力を合わせ、目標を達成するのに適した民族性をもっているらしい。勤勉であること、集団の規律に対して忠実であること、それらの特性が高度成長時代、言い換えれば日本が経済成長を遂げる過程(いや、文明開化…

年末年始は、TV漬けの日々 3

まだ性懲りもなく正月のことを書いている。3日は、義兄と箱根駅伝の応援に出かけ、帰り際義兄の新居を訪問する。「畳と女房は・・」ではないが、新居のさわやかな香りを勝手に堪能させてもらう。 駅伝中継も終わり、ライスボウルをTV観戦する。アメフトの…

年末年始は、TV漬けの日々 2

正月は、ふだん忙しくてあまり顔を合わせて話すことがない親類と、音楽談義に花を咲かせる貴重な時間を提供してくれる。その身内とは、私の弟のことなのだが、この弟が私とは実に異なる趣味の持ち主で、そもそもクラシック音楽について、全く理解が及ばない…

年末年始は、TV漬けの日々 1

我が家には、テレビが一台しかない。3人家族であるし、テレビがなければ、同じ時間・空間を共有する必要性が薄くなってしまう??ので、一台しかないのは、自分的には正解のつもりなのだが。 困るのは、亭主やら子どもが家に居る時間が長く、日常とは違いテ…