オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

2014-01-01から1年間の記事一覧

宮城谷益光「草原の風」(中・下)を読む

宮城谷益光「草原の風」(中・下)を読む長編を読破するためには、当然時間を確保しなければならない。のんびり時間をかけて読み通そうと思っていた本が、プラネタリウムの入場待ち時間という突然どうにもならない時間が出現したため、さっさと読み進めること…

宮城谷益光「草原の風」(上)を読む

宮城谷益光「草原の風」(上)を読む覇を唱えた英雄を描いた歴史小説は多い。我が国なら愛知県が誇る三英傑、信長、秀吉、家康は、歴史小説のみならず大河ドラマの常連であるし、中国大陸に目を転じれば、項羽と劉邦の覇権争いを始め、三国志のヒーローに至っ…

三浦しおん「風が強く吹いている」を読む

三浦しおん「風が強く吹いている」を読む若き日の沢木耕太郎のルポが、そして二宮清純の一連の著作が語るように、ノンフィクションだからこそリアルに語り得るスポーツの世界がある。「巨人の星」が描いた世界は、どこまでも所詮絵空事であることを承知で少…

真岡のSL撮影と宇都宮の餃子を食べに行く旅3

真岡のSL撮影と宇都宮の餃子を食べに行く旅3茂木駅から宇都宮駅まで路線バスに乗る。茂木駅は真岡鐵道のターミナルだが、静かな駅。お盆で帰ってきた家族や、反対にまた行ってしまう家族らしいやり取りが見られた。バスは真岡鐵道に沿って、市塙駅まで戻るよ…

真岡のSL撮影と宇都宮の餃子を食べに行く旅2

真岡のSL撮影と宇都宮の餃子を食べに行く旅2市塙駅に戻り、天矢場駅に進む。天矢場駅から坂道を下りながら、撮影ポイントを探す。すでに多くの車が詰めかけて準備万端といった地点もあるが、お腹が空いたのでとりあえず先に道の駅もてぎに向かう。 ところが…

一生懸命、しつこく、粘り強く

一生懸命、しつこく、粘り強く9月に入り、スポーツ界から快挙のニュースがいくつも届いている。中でも私が嬉しかったニュースが二つある。一つ目は、中日ドラゴンズ山本昌投手の49歳での勝ち星。まもなく50歳にさえ手が届きそうな年齢で先発し、しかも三振を…

真岡のSL撮影と宇都宮の餃子を食べに行く旅1

真岡のSL撮影と宇都宮の餃子を食べに行く旅1また撮り鉄の旅に出ました。今回は、4年ぶりの真岡鐵道です。朝の天気予報では、前線の影響で関東地方は南関東と北関東で天気が違い、これから向かう宇都宮周辺には傘マークが出ている。さて、どうなりますか? 上…

多摩六都科学館へ世界一のプラネタリウムを見に行く

多摩六都科学館へ世界一のプラネタリウムを見に行く草津温泉への旅は快適づくめだったが、天候の関係で星空を仰ぐことはできなかった。真夏の旅で星空を期待すること自体が難しいのだろうが。 そこでリベンジというわけではないのですが、かねてから行ってみ…

名湯草津温泉でプチ湯治5

名湯草津温泉でプチ湯治5草津温泉滞在5日目、最終日は台風が四国に上陸した影響で、一日中雨の予想。雨が断続的に降り続いているので、今日の朝散歩は中止。 ところで、そもそもプチ湯治とか言いながらやって来たが、たった5日間とはいえ一体どのような効能…

名湯草津温泉でプチ湯治4

四日目も早朝さわやか散歩。階段をひと頑張りして上がり、白根神社〜芭蕉句碑〜高村光太郎詩碑〜十返舎一九碑を回る。芭蕉句碑と十返舎一九碑は、少しわかりづらいところにあり、辺りを行ったり来たりしてしまった。また十返舎一九に、弥次さん北さんコンビ…

名湯草津温泉でプチ湯治 3

名湯草津温泉でプチ湯治 3まだ半分眠っている身体を起こし、散歩を兼ねて朝風呂「白旗の湯」へ。朝の乾いた空気を感じながら歩くのは、とても気持ちがいい。草津温泉が標高1150mの高地にあることが実感できる。ちなみに湯治宿にはエアコンがないので草津温泉…

名湯草津温泉でプチ湯治 2

名湯草津温泉でプチ湯治 2二日目。部屋に朝日が差し込み、少し早起き。朝風呂を浴びた後、一人で散歩に出かける。明日の朝から入りたいと思っている共同浴場「千代の湯」「地蔵の湯」「白旗の湯」の場所を見て回る。それから有料施設だけれど「大滝の湯」。…

名湯草津温泉でプチ湯治 1

名湯草津温泉でプチ湯治 1昨年夏に続いて、今夏も名湯草津温泉へ出かける。しかも、今回はあちこち巡らずに草津温泉の湯治宿に5日間逗留し、プチ湯治を体験してみようという趣向なのだ。交通手段は代々木駅から9:00発のJR高速バス「上州ゆめぐり号」を利用。…

神奈川新聞花火大会2014を見に行く。

神奈川新聞花火大会2014を見に行く。昨年に引き続き、花火大会に出かけて来た。今年は、昨年とは、少し変えてスーパーコットンハーバーの近くに陣取る。 実際に花火が始まると風下にいるせいか、予想外に花火が流れてしまい、よく見える場所に敷物ごと移動。…

ペッパーは、鉄腕アトムになれるのか?

ペッパーは、鉄腕アトムになれるのか?リモコンの持ち主次第で、正義の味方にも悪魔の手先にも変わるロボットが「鉄人28号」。それと対比するがごとく、人の心をもつロボットとして、時には人以上に悩み葛藤するロボットが「鉄腕アトム」だった。 感情をもつ…

佐藤勝彦 眠れなくなる宇宙のはなし を読む

佐藤勝彦 「眠れなくなる宇宙のはなし」を読むこの夏は、満天の星空、それが叶わぬならプラネタリウムでも見に行きたいと思い、宇宙の本を探していて見つけた本。 著者は世界的な宇宙物理学者だが、語り口は極めて優しくスラスラ読める。 話は、古代の人々の…

北中康文「日本の滝100選」を読む(観る)

北中康文「日本の滝100選」を読む(観る)暑い夏がやって来た。暑い日には涼しげな写真でも眺めればいささか爽やかになれるのでは?という思い付きで求めたのがこの本。Amazonで求めた価格が、定価の2倍近く、届いてから少々驚く始末だったが、それはあとの祭…

苫野一徳 「教育の力」を読む

苫野一徳 「教育の力」を読む教育を語る著作は、なべて未来を語り、子どもの幸せを願う著者の思いに溢れているが、本書もその傾向は強い。現代の公教育の置かれた時代的状況を語り、ポスト産業時代に必要な学力を「学び続けなければならない力」と説く。曰く…

振り回されてきた学校教師たち

振り回されてきた学校教師たち学校の先生になり今年で36年目となった。振り返るといろいろな流行に振り回されたり、課題と向き合ってきたりしたように思う。最近では、痛ましい事件と嘆かわしい対応の遅さによって尊い命が奪われた大きな課題である「いじめ…

グローバル化とガラパゴス化

グローバル化とガラパゴス化我が家では、せっかく重量税対策で軽自動車に買い換えたのに、税金を上げるのだという。軽自動車のように国内しか通用しない製品を作ることを、ガラパゴス化と呼び、世界で売れるものを作らなければならないことが至上命題になっ…

坪谷ニュウエル郁子「世界で生きるチカラ」を読む

坪谷ニュウエル郁子「世界で生きるチカラ」を読む新聞紙面に「国際バカロレア」という言葉が登場するようになり、気になっていた。センター試験や偏差値輪切りによる進路振り分けではない世界標準の認定資格らしい。もう少し詳しく調べたいと思い、本書を読…

小池龍之介 しない生活を読む

小池龍之介 しない生活を読む電車待ちの数分で駅構内の書店で見つけた本。連載物のまとめなので、見開きが一つの項目になっているため、電車の中でも気軽に読めるかな?との印象だった。 途中まで読んで帰宅後同居人に薦めたところ、私の手を離れていってし…

小林秀雄「学生との対話」を読む

小林秀雄「学生との対話」を読む賑やかな街中にいたとしよう。次の用事まで一時間余りある。さて、どこへ行くか?学生時代の私であれば、まっすぐに本屋を探したことだろう。最近は、その一時間余りでさえ、なかなかつくり出せない状況が続いているわけだが…

松岡正剛「花鳥風月の科学」を読む。

松岡正剛「花鳥風月の科学」を読む。大学生の息子と何か思想的な?ことを議論している時に、松岡正剛の「千夜千冊」というサイトを教えてもらったことがあった。その後、誰かは失念したがある作家について調べているうちに「千夜千冊」のサイトを見つけ、し…

大学の先輩たちと歌う3

大学の先輩たちと歌う3よくある話だが練習中はどうなるかと危ぶまれた状況が、本番は予定していたメンバーがほぼ集まって、結果的に意図していた音響空間が創出できた。 その後懇親会があり、歴代指揮者の端くれとして、名曲「秋のピエロ」を振らせてもらっ…

大学の先輩たちと歌う2

大学の先輩たちと歌う2それで何を歌うかと言えば、多田武彦の「草野心平の詩から」より「石家荘にて」「天 」マーラーの「さすらう若人の歌」から「彼女の婚礼の日は」それに男声合唱団定番の愛唱曲「アカシアの径」という選曲で、男声合唱の愛好家なら垂涎…

大学の先輩たちと歌う1

大学の先輩たちと歌う1大学の男声合唱団の現状について、寂しいニュースを聞くことがある。現役の合唱団が存続できなくなったという知らせだ。今時学業そっちのけで男しかいない部活に打ち込む若者など、そんなに大勢いるはずもないのだろう。 今から遡るこ…

茅ヶ崎の歴史散策3

茅ヶ崎の歴史散策3弁慶塚見学の後は、茅ヶ崎に戻って文化資料館の見学。その後は一緒に動くと次の予定に間に合わなくなるため、失礼して個人で動くことにした。目的地は、神奈川県立茅ヶ崎北陵高校。私の母校だ。相模線は、電化されて編成も四両と増えたが、…

ディフェンダーの育成強化を!

ディフェンダーの育成強化を!コロンビア戦の敗退をもって、日本の2014ワールドカップが終わった。今回の戦術の反省については、これから様々なところで議論されていくだろうが、世界のランキング通りの戦績と言えないこともない。 前回の南アフリカ大会は岡…

茅ヶ崎の歴史散策2

茅ヶ崎の歴史散策2二つ目の見学場所は、鶴嶺八幡宮の入口付近にある弁慶塚。頼朝が落馬がきっかけで亡くなる話は、よく知られているが、橋で供養を終えた後、鎌倉へ帰る途中、義経一行や安徳天皇の亡霊が現れ、馬が驚いて落馬したという。真実はわからないが…