オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

2018-01-01から1年間の記事一覧

人間らしさって?2

役に立たない、ほとんど無駄としか思えないことに一生懸命取り組んでいる、一見ちょっと変わった人がいて、人類の文化史はその変わった人たちによって変化してきた。科学者、芸術家…枚挙にいとまはない。ぼくの好きな音楽だって、そのことが何の役に立つのか…

人間らしさって?

今年の音楽会候補曲として歌っている「時越えた旅立ち」は初音ミクも歌っている。4年生にロボットに負けるな!と言ってみたものの…人間らしい歌い方っていったい何だろうか?そもそも人間らしさをどう教えるのか?人間らしさを実感できる場面って何だろう?…

属性信仰の危なっかしさ

エリート官僚、大企業の不祥事が相次いでいる。個人的な感想を一言で言えば「おかしいと思ったら、おかしいと言えばいいのに」ということだ。もちろん、それができない諸般の事情があったのだろうけれど。 おかしいと思っても、言うことを聞いてしまう…それ…

一人で歌う、大勢で歌う。3

大勢で歌う。男声合唱の場合。 真反対に移動することに快感を覚える気質なのか?大勢で合唱することも好きで、もうかれこれ、40数年間続けている。歌い手としてのフランチャイズは、男声合唱だ。混声も少なからず経験してきたけれど、男声合唱のハーモニーが…

一人で歌う、大勢で歌う。2

一人で歌う。薩摩琵琶の場合。 琵琶は、雅楽空間から飛び出して以降、ずっと独奏楽器であった。すでに音楽史上のエポックになっているけれど、武満徹が薩摩琵琶の鶴田錦史に「ノヴェンバー・ステップ」の演奏を依頼するまでは。 平家琵琶、薩摩琵琶、筑前琵…

一人で歌う、大勢で歌う。

20180516 朝のニュースで高畑勲さんのお別れの会の様子と宮崎駿さんのスピーチが放映されていた。恐ろしく巨大な才能が並立できることがあり得る!このお二人の足跡はそれを実証している。科学の分野ならキュリー夫妻、漫画でも藤子不二雄さんがいらっしゃる…

未来について、時間について3

時間の話。時間は時計の針が進む速さと関係なく、濃縮された時間と薄められた時間を繰り返している。 例えば、合唱。合唱は時間・空間を共有して初めて成立する表現だけれど、どこでどんな仲間と音響を共有しているか?によって、時間の流れがまるで違う。私…

未来について、時間について2

未来が予測不能であるならば、自分で未来を創って仕舞えばいいのだ。スティーブ・ジョブズのように歴史に足跡を残すような大それたことでなくていい。自分が好きで続けられそうなことを、自分の未来にしてしまえばいいのだ。 それで生活できるのか?無責任な…

未来について、時間について

未来が予測不能であると言う。それはいつだってそうだったわけで、予定調和の中に保障された未来が待っているなんて、ずいぶん甘ったれた話なのだ。 自由・平等の実現を、公教育の普及により達成しようと考えた思想家たちが、フランス革命の頃にいて、近代的…

国立博物館「名作誕生」を観る

三ヶ月余り前の話です。今年のGW。家族3人で久しぶりに会い、国立博物館「名作誕生」を観た。 国宝・重要文化財のオンパレードは圧巻だ。日本美術史を俯瞰するのにも最適な展覧会だ。 視点は、わかりやすく、とても平たく言ってしまえば、名作のネタは何?名…

沈黙、間の意味と価値 試論3

間をあけないで同じタイミングで…が大前提になっているのが、じゃんけんです。ほんの一瞬でも後出しをする参加者がいれば、じゃんけんは成立しません。つまり沈黙や間は許されていないのです。 ところが現実には、後出しが認められている場面は多々あり、話…

沈黙、間の意味と価値 試論2

今回は、超有名な「三三七拍子」を例にとってみます。三三七拍子は、西洋的な拍子では、4拍子が4小節分でそこに四分音符が、3・休符・3・休符・7・休符の順で並んでいる。この7で終わるリズムは、三本締めでも使われ、タタタン・タタタン・タタタンタンと4拍…

沈黙、間の意味と価値 試論1

黙していることや沈黙を保つことに、世の中皆ガマンが足りなくなってきている気がする。否、ガマンできない人が目立っているだけなのかもしれない。まず、テレビ。絶えず音が流れており、一向に静かになる気配がない。今もリビングからはこちらが必要として…

文明の引き継ぎ方6

あり得ない財務省の改ざん、相次ぐ不祥事を見せつけられてしまうと、もはや人間よりAIの方が正確な答えと処理結果を導き出してくれるのではないかとさえ思う。大袈裟だけれど、国連やユニセフなどは、すでに地球の人口問題や環境問題について、AIを用いた回…

文明の引き継ぎ方5

一つの分岐点は、AIに任せるところと人間がやらなければならないことを明確にすることかもしれない。 政治の重要な仕事である予算編成をAIにさせようという市長候補者がいたが、それが議論として成り立つ時代に私たちは生きている。AIにコントロールされてい…

文明の引き継ぎ方4

自分が自分であるオリジナリティは、もっぱら環境により形成されてしまう。人間は環境により如何様にでも変わるが、反対に人間が環境を100%コントロールすることはできない。だからこそ、教育と呼ばれている環境を整えることは大切で、公教育を称して、教育…

文明の引き継ぎ方3

国の姿が変わろうが、引き継ぎ残していきたいものがあるだろう。古代ギリシャ文明が後世に多くの精神遺産を残してくれたように。日本の場合は何か? この極東の島国には、かなり独自の文化が息づいてきた。大陸からの影響と元々あった文化のごちゃ混ぜ加減は…

文明の引き継ぎ方2

さて、日本。明治維新150年を迎えたこの国は、明治から太平洋戦争までは富国強兵の目標のもと、戦後は加工貿易国として繁栄を築いてきた。バブル崩壊に前後してポストモダンが語られ、近代化の限界が見えてきたけれど、では新たな目標があるか?と言えば、な…

文明の引き継ぎ方1

現在なお財政難に苦しむギリシャ。同じ土地で古くは、ソクラテス・プラトン・アリストテレスが暮らし、さらにはアレキサンダー大王が出現した土地柄であるが、一体今はどうしたことだろう?大変そうだ。 同様に、エジプトにピラミッドを作り上げた人と今のエ…

閻魔大王のCMに、物申す。

手書きで天国行きか地獄行きか?の書類を作成している閻魔大王が、クリック1回でその作業を終えるCMがある。 地獄行きは、この世での行いのツケであるから、まぁ仕方ないのかもしれないけれど、閻魔様ちょっとお待ちを!と言い訳を聞いていただく間もなさそ…

子どもたちから元気を分けてもらう。

音楽の授業で子どもたちに歌いたい曲を聞いてみることがある。みんなが歌ったことがあることがあるが前提なので、歌集から選ぶことになるけれど、3年生くらいの場合は「勇気100%」のリクエストが多い。 忍たま乱太郎のオープニングテーマ曲で、光GENJIが歌っ…

何が気になる?何を気にしている?3

センサーは、嫌な不快なことも当然検知する。セクハラ、パワハラ、いじめ問題等、多くの人権問題に共通する点は、そもそもそのことを問題として感知できるか?という出発点での大きなズレだろう。 財務省の事務次官によるセクハラが話題になり、被害者は名乗…

何が気になる?何を気にしている?2

前回は、知識に話題が偏ってしまったので、今回はもっと感覚的な部分について。人にはいわゆる五感があり、第六感という説明が難しい感覚さえある。五感を勝手に順位付けると。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚…。聴覚は胎児であった頃から既に備わっているよう…

何が気になる?何を気にしている?

とてつもない情報量を享受できる時代になった。わからないことは、ネットで調べれば正確さや深さはさておき、何となくわかったような気になる。だから、わからないことに対するこだわりや追究力が弱まっている気がしなくもない。百科事典の時代は、あの重い…

A新聞をやめる。

小さい頃から意図してまたは結果的にずっと続いていることがいくつかある。 まず私の学校歴。横浜市立末吉幼稚園→横浜市立末吉小学校→藤沢市立八松小学校→藤沢市立湘洋中学校→神奈川県立茅ヶ崎北陵高等学校→横浜国立大学→横浜市立小学校教員と、ずっと公立の…

関東巨大仏巡りの旅8

観音様には、家族の健康や仕事について、たくさんお願いした。お賽銭の額に比べて、お願いの量がかなり多い。今日は大仏様、観音様とお参りした。 観音様では、大仏様の時のような圧倒される感じはなかった。大きさが半分くらいということもあるかもしれない…

関東巨大仏巡りの旅7

3/29 17:13 時間的にハラハラしたけれど、湘南新宿ライン国府津行きに間に合う。高崎観音をお参りした後、ぐるりんバスの時刻まで間が空いたので、参道をゆっくりと下る。観音様のところでは、お守りと観音もなかを家族分求める。 参道をのんびり下ると開け…

関東巨大仏巡りの旅6

自分のことに目を向けてみよう。「理解する→許す」身内の会話の中で私が発した言葉だが、これは他者に対してだけでなく、自分自身に対しても十分に有効なのかもしれない。 このサイクルが自然に回っていれば、頭は低くとか謙虚とか気張らなくたって、かっこ…

関東巨大仏巡りの旅5

もう一つ造形の与えるインパクトについて。 仏像や観音像は、どうしてもお決まりのお姿からはみだせない。運慶のような革命的な芸術家でさえ、デフォルメに限界を感じていたに違いない。だから運慶以降、再び仏像彫刻は定朝様式に回帰してしまう。 その点、…

関東巨大仏巡りの旅4

3/29 12:46 上野駅での高崎線乗り換えはギリギリで全く余裕がなかった。(ドンピシャとも言えるが)13:45 巨大な像と信仰の対象となる人々 日本は死後神様として信仰の対象になってしまう人がいる。 明治期の、乃木神社、児玉神社。 江戸時代は、神君家康公=…