オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

オヤジのあくび34

名作を読む11 クーリッジ作「ケティ物語」 サザエさん、カツオ、のび太、まる子、友蔵、野原しんのすけ…永く愛されるキャラは、慌て者で、どこかそそっかしく、失敗ばかりである。もし、しずかちゃんや風間くんが、主人公になったらそれはただの優等生物語に…

オヤジのあくび33

45年前の思い出話。 私が大学を受けた頃は、まだ一期校とか二期校と言って、一期校に落ちた受験生がもう一度別の国立大学を受けることができた。私は一期校日程(某公立大学)で落ち、ついでに何と予備校まで落ちてしまった!ので、ギリギリ最後に受かった横浜…

オヤジのあくび32

あくびの思い出 あくびで思い出されるのは、大学のグリークラブで先輩から初めて発声について教わった時のことです。 合唱の経験はなかったので、とにかく神妙に聞いていたのだが、喉仏を下げて、あくびの要領で歌うのだという。 喉仏を下げる?何だかわから…

オヤジのあくび31

名作を読む10 ポーター作「少女パレアナ」 を読む なんでも喜ぶゲーム。パレアナがお父さんから教わった遊びが、どれだけ今の世界中の人々にとって必要なのだろう! 辛いこと、悲しいことを、喜ばしいことにリフレーミングする遊び。それは外出自粛で家に閉…

オヤジのあくび30

名作を読む9 グリルパルツェル作「ウィーンの老音楽師」を読む。 ヤコブという主人公は、読み手であるこちらがアドバイスしてあげたいくらいに、とても要領が悪い。決して上手とは言えないバイオリンを弾いて、辻音楽師として暮らしている老人だ。 ところで…

オヤジのあくび29

名作を読む8 狭き門より力を尽くして入れ 作者ジイドが実際のいとこをモデルに書いたと言われる「狭き門」を読んだ。 愛を結婚という形で受け入れようとしないアリサ。その理由がわからないまま苦しむ主人公ジェローム。実はアリサは自分の死がまもなく訪れ…

オヤジのあくび28

名作を読む7 ヘルマン・ヘッセ「車輪の下」を読む。 男声合唱で歌っている信長貴富作曲「くちびるに歌を」の第一曲は、「白い雲:という曲。この曲の詩がヘルマン・ヘッセで雲に自分の思いを託して、定められない自由への憧れを歌っている。 「車輪の下」は、…

オヤジのあくび27

名作を読む6 アンデルセン作「即興詩人」を読んでみた。 子ども向けに読みやすく書かれた本を、63歳の私が心を踊らせて読み耽っているのも奇妙な光景かもしれないが、歌で言えば童謡として書かれた曲が、すべての世代の心を揺さぶるように、名作に年齢の垣根…

オヤジのあくび26

名作を読む5 日なたが丘の少女を読む。 ノルウェーの作家ビョルンソンの作品が、今、日本でどのくらい読まれているか、よくわからない。 最近子どものために訳された物語を読んでいるが、そこには大人向けの小説では出会えないピュアな心が息づいている。 主…

オヤジのあくび25

名作を読む4 にんじんを読む。 堅物な関東人はドイツ人に。人との間合いを計りたがる関西人はフランス人に。そして情熱的な九州人はイタリア人に、どことなく似ているような気がしている。 こんなことを思うのは、イタリアの物語を読んだあとにフランスの物…

オヤジのあくび24

名作を読む3 クオレを読んで今の学校のことを少し考える トリノに住む小学校4年生エンリーコが、友だちや学校の先生のことを綴った日記という形式になっている。月毎に章が立てられているが、毎月の終わりに先生の話という物語がおまけのように付いていて、…

オヤジのあくび23

名作を読む2 私たちは、青い鳥を見つけたのか? メーテルリンクの童話劇は、深いテーマを語りかけている。幸せを求めて、いったい私たちはどこを彷徨い歩いているのだろう。 チルチルとミチルの場合、思い出の国で見つけた青い鳥は黒くなり、夜の宮殿で見つ…

オヤジのあくび22

ペール=ギュントを読む どこにも出かけないので、懸案の少年少女名作文学を読み始めた。私が小学生の頃から使っている卓上蛍光灯、五月人形と並び55年以上我が家にある。僕が定年になったら読破するから捨てないで!と説得しつつ、全然読んでなかった代物だ…

オヤジのあくび21

ワンピース、主人公を超えるキャラ 漫画ワンピースが、とんでもない売れ方、読まれ方であることは有名な話だが、人気の理由の一つが多彩な登場人物の魅力にあると思う。 主人公は麦わらのルフィーなのだが、麦わら海賊団のゾロやサンジのファンも多い。とに…

オヤジのあくび20

ウミジという歌い方 薩摩琵琶を習っています。琵琶愛好家でも謡や詩吟の経験がある方は、ご存知なのでしょうが、私は合唱畑からやってきた?ので、経験したことがない音やテクニックにたくさん出会っています。 その一つがウミジ。一つの音に一つの母音を基…

オヤジのあくび19

関西のハーモニー、関東の声 戦前の合唱史を調べていたら、声勝負の首都圏、ハーモニー勝負の関西圏的な構図が見えてきて、興味深い。力技パワー声押しの関東とテクニックの関西と言い換えてもおもしろい。 元を言えば、東京周辺に音楽の高等教育機関が集中…

オヤジのあくび18

ハーモニカの思い出2 なぜ、ハーモニカが教育現場から姿を消してしまったのか?その理由の一つに吐いて出す音と吸って出す音が交互に並んでいるのが、子どもたちには難し過ぎる!という考えがある。 その点、鍵盤ハーモニカなら息は吐くだけでいいし、タンギ…

オヤジのあくび17

ハーモニカの思い出1 朝ドラ「エール」で主人公がハーモニカを吹いていた。その学校にはハーモニカクラブというクラブがあったようで、そこでも楽しそうに吹いている。 小学校の頃に、単音のハーモニカを吹いた経験がある世代はどこまでだろうか?私は低学年…

オヤジのあくび16

感染拡大までの時間稼ぎは成功したのか? 日本のプランは、これでよかったのか? 日本の専門家会議は、当初から感染者が増える時期を遅らせることを考えていた。たしかに韓国や欧米各国に比べて、感染者が増える時期を遅らせることに成功している。 当初は一…

オヤジのあくび15

デマ情報に引っかからないために。 以下は、すべてデマです。念のため。 26度から27度のお湯にコロナウィルスは弱い。 コロナ対策はアイスクリームを食べるとよい。 コロナウィルスには、ニンニクが効く。 このような根も葉もないデマがかなり広まったらしい…

オヤジのあくび14

巧遅拙速 完璧でも間に合わなくちゃダメだし、それなら少し出来が悪かろうが速い方がマシ。 拙速は巧遅に勝るという言葉を、私は根がおっちょこちょいなので、都合よく言い訳に利用してきた。 人の命が関わることは、判断や行動が、遅くても速すぎてもダメだ…

オヤジのあくび13

逃げるべきか?とどまるべきか? 世界のリーダーたちが、今回のコロナウィルス騒ぎについて「これは戦争だ!」と警戒を訴えていた理由が、緊急事態宣言が出されたことで遅ればせながらようやく実感できるようになってきた。 戦争の時、空襲を避けて地方へ子…

オヤジのあくび12

想定外の情報が次から次へと飛び込み、全く先行き不透明で見通しが立たないわけなので、不安になる人は多い。 それだけ今までを想定の範囲内で生活し、計画通りに人生を歩んでこられたのだと思う。ちょっと時間を長い物差して眺めてみると、歴史には激動期が…

オヤジのあくび11

コロナウィルス騒ぎで、不安に陥る人々へ 今、宗教は心に平安をもたらすのか? 宗教とは本来弱い存在であることを自覚した人間の安全装置であったはずだ。反対側に神は死んだ!のニーチェ的な発想があるけど。 ともかく平安を願い、人々は祈り続けてきた。 …

オヤジのあくび10

不安につけこまれないように、心をガードしよう! 残念ながら、早くもコロナウィルスをネタにした詐欺事件が起きている。 外出自粛要請で、知人友人、外部から得ていた情報が少なくなっている。自宅にいても得られる情報=テレビラジオ、インターネットの発信…

オヤジのあくび9

初めての曲 また「エール」ネタになってしまいますが、2日の放送分で、主人公が 初めて作曲する場面がありました。担任の先生が音楽教育に熱心で、家に蓄音機があり、母親の実家に行った時に教会で聴いた賛美歌など、その当時の環境をドラマの中で紹介してい…

オヤジのあくび8

朝ドラ「エール」第二回で、父親が蓄音機で聴いている「威風堂々」の音に、主人公が気付き、西洋音楽の美しさに目覚める場面が描かれていた。 その前夜、映画館ではなく家のテレビなのだが、是枝監督の「万引き家族」を観た。映像の力、重さがズシンと心に響…

オヤジのあくび7

朝ドラ「エール」が始まった!作曲家が主人公というのが、まず嬉しい!黛敏郎とか山本直純など、テレビによく顔を出していた作曲家もいれば、筒美京平のように、ものすごいヒットメーカーでありながら、どんなお顔?と聞かれると調べない限りほとんどわから…

オヤジのあくび6

今年のNHK大河は「麒麟がくる」。麒麟に来てほしい!と心底から思える位、コロナウイルスの猛威に怯える日々を送る今の私たちは、平安な日々に待ち焦がれてしまいます。 ところで麒麟は、織田信長が花押として使用していたと伝わりますが、実際当時の日本に…

オヤジのあくび5

笑点まで無観客に! 不本意ながら、テレビを見る時間が増えている。読書でもしていればいいのだが、図書館に行っても開架されていないので本を探すこともできない。 ところで、テレビは一方通航なのだけど、お客様がいて、その反応が表現者や会場をより盛り…