オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

オヤジのあくび266

教職員の多忙化について考えてみた3 何でも教えておかなきゃ!からの脱却。 私が教員になったのは、1979年の4月でした。その頃は教えていなかった科目や内容が、今はあります。 小学校低学年の生活科。1・2年生から社会科と理科がなくなりました。 総合的な…

オヤジのあくび265

教職員の多忙化について考えてみた2 なぜ会議に追われているのか? 子どもが下校すると、一息つくまもなく即座に会議が始まる。サポートが必要な子の学習を見ている余裕はない。そちらの方が大事なのに。 なぜ、こうなったのか? 長いこと勤務している小学校…

オヤジのあくび264

教職員の多忙化について考えてみた1 教え甲斐がある部活から、担当だからやらされている部活へ 部活動は、教育課程の外にある活動で、少しだけ手当ては出ますが、本来は給料の対象外であります。「部活を通して健全な子どもたちを育てる」この目的に異を唱え…

オヤジのあくび263

本郷和人、中野信子「戦国武将の精神分析」を読む はじめの方に登場するのが、斎藤義龍と伊達政宗。二人とも父親を殺している。一介のしがないオヤジとしては、息子に殺されたらたまらないけど、時代は戦国時代の話。伊達政宗は、眼をえぐり取られて独眼だと…

オヤジのあくび262

昭和を語ろう3 舗装されていない道には、水たまりができてアメンボが泳いでいた。ドラえもんによく出てくるけれど、子どもたちは公園ではなくて土管が置いてある空き地で遊んでいた。なぜ、あのような広場があちこちにあり、子どもが自由に出入りすることが…

オヤジのあくび261

昭和を語ろう2 高度経済成長の影の部分は、儲かるためなら、生産を上げるためなら・・による倫理観の崩壊。水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく、新潟水俣病を始めとする公害問題が次々に起きた。本来自然を畏怖し神格化して来た民族の為した仕業とは思…

オヤジのあくび260

昭和を語ろう1 景気がいい時代があったのよ 子どもの頃、明治100年で「明治は遠くになりにけり」などという呟きが聞かれた。 さて昭和。平成〜令和と移り変わりを感じることができるのは、元号制度のありがたみなのだろう。 昭和31年生まれの私が、周りのこ…

オヤジのあくび259

鶴岡真弓・松村一男「ケルトの歴史」を読む 本書のわかりやすさは、豊富な図解と共に地域別にケルト文化の特徴を紹介しているところです。例えば、シーザーのガリア戦記に登場する大陸のケルト文化とグレートブリテン島およびアイルランドに見られるケルト文…

オヤジのあくび258

金森修「ベルクソン」を読む3 解説者は最終章で習慣についてふれる。習慣を獲得するのは生物だけだが、機械的に習慣を繰り返しているのは、予期できない偶発的な事件に備えるための準備だという。少なくともそれに対応できる部分を余白? としてキープしてお…

オヤジのあくび257

金森修「ベルクソン」を読む2 解説者は知覚について語り始める。ぼくは今スマホに「?」何か思いついた文字を打ち込んでいる。けれどその文字がその文字でなければならない理由は、さほどない。あえて言えば、たくさんある可能性の中から多くの可能性を捨て…

オヤジのあくび256

金森修「ベルクソン」を読む1 最近、今頃になってドゥルーズやデリダの解説本を読んでみた。ドゥルーズの前にはベルクソンが居たわけで、金森さんの平易にほぐそうとしている解説にもかかわらず、なかなかに難しい。 例えば「純粋持続」。今のこの原稿を読ん…

オヤジのあくび255

和田秀樹「感情的にならない本」 この本は金太郎飴のような本で、切り口に見える金太郎さんの顔はいつも笑っている。「感情的にならない本」とタイトルされているけれど、ポジティブに生きるためのテクニックというタイトルでもいい。一応は順に読んでいく方…

オヤジのあくび254

新島襄「わが若き日ー決死の日本脱出記」 新島襄自身の筆による部分は、「わが若き日」と函館を違法出国しボストンに到着するまでの航海記、それにあちこちから家族に宛てた手紙で構成されている。「わが若き日」では、安中藩の武士の家に生まれた新島襄=本…

オヤジのあくび253

林好雄、廣瀬浩司「デリダ」を読む。 息子が我が家に帰ってきた時に、哲学談義になることがある。デリダの言う差延とは? のような話になると当方はほとんどお手上げなのだが、そのまま白旗を掲げ続けているのも悲しいので、オヤジのあくび250のドゥルーズに…

オヤジのあくび252

船山隆先生の「武満徹の音楽と自然」を聴く 明治学院大学の日本近代音楽館からご案内をいただき、船山隆さんの「武満徹の音楽と自然」をYouTubeにて拝聴しました。 武満徹の生涯を、鎌倉に住んでいた当時から追いかける形で、最晩年までを語って下さった。そ…

オヤジのあくび251

佐藤伸行「世界最強の女帝 メルケルの謎」を読む ドイツという国は、中世の頃、神聖ローマ帝国として君臨した奇妙な自意識をまだどこかで引き摺っているのだろうか? ヴィルヘルムⅡ世の頃の3B=ベルリン→ビザンティン→バグダッド計画、そしてヒトラーの第三帝…

オヤジのあくび250

檜垣立哉「ドゥルーズ 解けない問いを生きる」 「なんでもあり」の時代がやって来た!と感じたのは、1990年代だろうか? その頃も小学校の先生をしていたわけですが、学校とか教師が既成の価値観や虚しい権威に寄りかかれば寄りかかるほどに、砂上の楼閣のよ…