2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧
大杉栄「生の拡充」を読む。 テンションが高まり、頭の中にあった思いを一気に吐き出したような文体! 同志に対するアジテーションに使おうとしたのか、書き振りは極めてエネルギッシュで、読み手にも少し元気が湧いてくる。 岡本太郎の「芸術は爆発だ!」の…
松下竜一「ルイズ 父に貰いしその名は」を読む。 ルイズは、大杉栄と伊藤野枝の間に生まれた三女。栄と野枝は、関東大震災のドサクサに紛れて甘粕に殺されたのだが、栄を師と仰ぐ同志にとって遺児の境遇はずっと気にかかっていたようだ。 物語の前半は、ルイ…
小沢昭一「川柳うきよ大学」を読む。 川柳については、最近AIによる作品と見分けがつきにくいという理由から大会運営が難しくなったという報道がありました。この本はAIが登場する前の話。 時代小説の吉川英治が、若い頃吉川雉子郎として川柳を投稿していた…
森元斎「アナキズム入門」を読む4 最終章は、著者が必殺仕置人に例えているマフノ。この章にすでに懐かしささえ感じる「ソヴィエト」という言葉が登場する。元々は地域単位の評議体の意味であり、それがポリシェヴィキによって国家の名前に転用されたのだ。 …
森元斎「アナキズム入門」を読む3 この人を外してアナキズムは語れないでしょう。満を持して第三章にクロポトキンが登場する。 ロシア貴族としてエリートコースを歩むはずだった彼は、志願してシベリアへ行く。そこで彼が目にしたのは囚人たちの過酷な実態と…