オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

教育

オヤジのあくび175

藤原和博「公立校の逆襲 いい学校をつくる!」を読む 地域と連携しながら、地域に根ざした学校をつくるという発想は、「チャータースクール」などのアメリカの教育改革に関する本を読んだ頃からだったか?もっと前からだったか?ある学校では特色ある学校づ…

オヤジのあくび120

タケさんの教育論13 教育の個別化と老若男女が集う未来の学校 今回のコロナ休校で、はっきりわかってしまったのは、先生が目の前に居なくたって学習だけならオンラインで進められるということ。現在はまだオンライン環境が整っていなくても、いずれは整備さ…

オヤジのあくび119

なぜICT環境が整っていないのか? 長かった3月〜5月の休校期間、子どもたちはどのように自宅で学習しましたか?ほとんどの学校では、プリントを配布して、登校日に提出する形だったのではないでしょうか?zoom等を利用して、双方向のやり取りが可能な学習が…

オヤジのあくび118

不規則連載 タケさんの教育論11 教育と行政3 話は、今年いっときニュースを賑わせた9月入学論議。9月入学または始業に変わることで、様々なメリットやデメリットが想定されると考えた挙句、此の意見は元気がなくなってしまった。 私は思う。文科省やら政治家…

オヤジのあくび117

不規則連載 タケさんの教育論10 教育と行政2 よく学校に物を申してもラチが開かないから教育委員会に訴えてやる!と憤懣やるかたない方を見かける。子どもが通う学校での対応に不満を持たれたのであろう。しかしながら、教育委員会に訴えたことは、ほとんど…

オヤジのあくび116

不規則連載 タケさんの教育論9 教育と行政1 2月末。それはあまりにも突然だった。総理大臣が全国一斉の休校を要請したのだ。もちろん保護者も学校も、びっくり仰天!しかし、なぜか?大きな反発や混乱もなく全国で休校措置が取られた。大義名分はコロナウィ…

オヤジのあくび115

不規則連載 タケさんの教育論8 なぜ?集団やグループで学習しているのか? 以前に子どもの教育権、教育主体について、学校に行かなかったエジソンを例に書きました。今も昔も学校という組織や集団に適応が難しい子どもたちはたくさんいる。だから、学習は何…

オヤジのあくび100

不規則連載 タケさんの教育論7 アスリートたち、文化の担い手たちをどこで育てるのか?2 学校は、スポーツや音楽、美術、伝統文化などを生涯にわたって続けるための楽しさや喜びを体験する場所なのだと思う。だから技能的な高まりは、その道の専門家にお願い…

オヤジのあくび99

不規則連載 タケさんの教育論6 アスリートたち、文化の担い手たちをどこで育てるのか?1 この季節の風物詩とも言える高校野球夏の甲子園が中止となっている。高校野球日本一は、この大会で決まる。今年の三年生の残念な悔しい思いは察して余りある。 だがな…

オヤジのあくび98

不規則連載 タケさんの教育論5 教員とのパートナーシップをどう保つか? 公立、国立、私立を問わず、どこの学校へ進学しても先生はいる。先生がいない学校はたぶんない。そして子どもを導く仕事をたぶんしている。 保護者の関心事は、何を教えるとか休校措置…

オヤジのあくび97

不規則連載 タケさんの教育論4 教育の主体は個人なのだ。 義務教育だから…この言葉がどれだけ子どもや保護者を受け身にさせてきたことか!諦めさせてきたことか! 子どもの頃のエジソンをご存知でしょうか?彼は学校に馴染まなかったので、かれの特徴をよく…

オヤジのあくび79

最小限の我慢、最大限?の効果2 就職して小学校の教員になった。3月まで41年やってきた。休校期間が解けたので、まもなく42年目に突入しそうな状況ですが。働き方改革のご時世、超過勤務が絶えず話題になっている職種だ。 決まった時期に、決まった作業を必…

オヤジのあくび70

タケさんの教育論3 本当はいつ何を学ぶのがよいのか?3 早く学び始めた方がよいとされているものがある。例えば音楽ではいくつかの楽器について、そう言われることがある。運動にも当てはまるだろう。 反対にかなり高齢化しても、まだまだ変化成長できるもの…

オヤジのあくび69

タケさんの教育論2 本当はいつ何を学ぶのがよいのか?2 言葉・文字の学習は、とても大切で私たちの思考形成に直接影響する。ところが日本語の習得は時間がかかる。ひらがな、カタカナ、そして膨大な数の漢字とその複雑な読み方がある。発音の仕方はそれぞれ…

オヤジのあくび68

タケさんの教育論1 本当はいつ何を学ぶのがよいのか?1 子どもたちが通う学校は休校解除され、部分登校という変則的な形態で再開しつつある。しかし、保護者の間には、学習の遅れを心配する声が上がっている。 そもそも何歳=何年生で何を学習しておくと言う…

オヤジのあくび52

子どもたちの未来は子どもたちも考えるべき2 51〜続く しかし、現実に8都道府県では、この3月から学校が子どもたちが集える場所として機能していないわけでして、子ども自身が現在の状態をどう感じて、どうすればいいのか?発信できる場があるとよいと思う。…

オヤジのあくび51

子どもたちの未来は子どもたちも考えるべき1 学校の休校について、どうのこうの大人たちが右往左往している。やれ9月入学に変えようとか、オンライン学習は環境が整わないと格差を生じるとか…しかし、これらは全て大人目線であり、大人がよき方向に導いてい…

オヤジのあくび41

動画配信による授業に思う。 学校や塾で授業ができない。たしかに今感染拡大地域て子どもを学校に登校させるのは、いかがなものかと思う。 それでは、動画で授業を配信しましょう!本当に観られるための準備ができているのか?観なかったら観ないでハイそれ…

マクロ教育とミクロ教育5

子どもたちに必要な教育。それは今流行りの言葉を使えば、持続可能な開発=未来を約束する教育である。しかし、事態は極めて混沌としている。つまり、平和も環境も人権問題も、今の大人世代では解決するできるか、怪しいのだ。スエーデンのグレタさんが立ち上…

マクロ教育とミクロ教育4

当事者として何とか乗り出すべきは、やはり保護者(親)である。あまりの強引さにモンスターペアレントと揶揄されてしまう場合もあるだろうけれど、我が子のことを考えれば、冷静でいられないのは当たり前である。ただ、一方的に要求しても、不甲斐ない学校が…

マクロ教育とミクロ教育3

今の教育が機能不全に陥りがちな理由は、マクロ教育がミクロ教育の実態を十分に把握していない。施策に反映されていないところだと思う。経済なら日銀が消費傾向などを把握して、金融政策に反映させている。教育にだって中教審はあるけれど、失礼ながら総論…

マクロ教育とミクロ教育2

ところで時代を遡り、我が国に学校というものがなかった時代。いや、世界にもなかった時代は、すごく昔の話ではない。公教育が成立したのはせいぜい250年くらい前の話。おもに初等教育に限るけれど、ヨーロッパでは家庭教師をつけて我が子を教育する伝統があ…

マクロ教育とミクロ教育1

学校に我が子の教育をある程度委ねる。学校がどのような教育を行うか?学習面に関して、その指針とされているのが、ご存知学習指導要領であります。新学習指導要領では、外国語教育やプログラミング教育が導入される。そんなこと知ったこっちやないよ!我が…

「仰げば尊し」は必要悪だったのかも?

学校で、ふと上のような考えが頭をかすめた。そもそもポストモダンの到来は、近代市民を健全に育成することが困難であることが予言されていたわけで、それからすでに30年も制度疲労を露呈しながら、再構築への画期的なアイディアも出さずに学校教育は続いて…

こんなことしか教えてこなかった3

きっとこんな時代になる。それがわからない。占い師や予言者ではないし。 ん?AIに予測してもらいますか? 私が子どもの頃は高度経済成長期がしばらく続くと信じていた人が多かったと思うが、その後のバブル崩壊と失われた20年を予想した人は少ないはずだ。 …

こんなことしか教えてこなかった2

その子に何が必要で、何が適しているか?そもそも何を求めているか?一人ひとりが学ぶことは、ますます個別化しているように感じている。 しかし、全体で共有すべきとされている部分があまりにも巨大で、しかも多くの時間が使われている。 例えば、リコーダ…

こんなことしか教えてこなかった1

ブログは、不特定多数の人が閲覧しているので、今まで本業である学校教員としての話題を避けてきた。もちろん仕事に影響することを避けるためである。 しかし、学校教員になって、すでに40年目となり、40年も続けてきたからこそ感じていることを少しは書いて…

思考力を育むとは?

2014年の年末に、こんなことを考えていました。中教審の答申によると、また大学入試の方法を変え、思考力や主体性を問うのだそうだ。学校教育法にどでんと思考力・判断力・表現力を育てると書いてしまった以上、後には引けないのだろうが、そもそも思考力を…

文章を読めないのではない、読んだことがないのだ2

読まないと後で都合が悪くなるのは、何か?友だちからのメール。返さないと具合が悪くなるのもあるから、一通り目を通すだろう。しかし、 文章としては短い場合がほとんどでしょう。あとは紙。紙で配られた文章というだけで、読む気が失せる人さえ多いのでは…

文章を読めないのではない、読んだことがないのだ1

新聞で教科書の文章が理解できない生徒が増えている事実を特集していた。文章を読むのは時間がかかる。このブログだって例に漏れない。最初から最後まで読み通してくださる奇特な方がいらっしゃれば、やはり数分はかかってしまうだろう。 まず初めに長い文章…