オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

歌を共有すること 共有できる歌があること 1

 「学校の先生っていうのは、長い夏休みがあっていいですね〜。」教員をしている私は、他の職業の方からよくそのような声をかけられたものである。たしかに子ども達は、しばらく学校にやって来ないし、子どもの前で授業することもない。しかし、銀行の窓口が3時に閉まってしまうからと言って、銀行員が3時に帰ることができないことをだれでも知っているように、子どもが登校していないからと言って、仕事が無いわけではないのだ。(ちょっと弁解っぽいが)

 そんな夏休みを利用して、地域の福祉施設「ケアプラザ」に一週間派遣され研修を受けてきた。仕事の内容はデイサービスを利用されている高齢者の方々への業務補助である。派遣の打ち合わせに出向いた際、教員としての専門を尋ねられた。そもそも小学校の教員は、原則は全教科を教えている「何でも屋」なわけだが、大概の場合はその中でも特に自分で研究を深めている科目を有している。同行した先生方が「体育」とか「理科」とか答える中で、私は「音楽」と答えてしまった。

「音楽?それなら何かピアノとか弾いていただけますか?」促されるままに、「ふるさと」の伴奏などを弾いてしまったのが運の尽き。昼食前の歌唱指導を依頼されてしまったのだ。さて、どうする?