オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

ほいほい CMソングを語る

「やっぱり〜おれは〜菊正宗」おなじみのCMソングを近頃ジェロが歌っている。ジェロの節回しが耳に新鮮に響くのは、やはり今まで流れていたCMとの比較から感じるのだろう。

 従来の「菊正宗」歌手は、関口宏の奥様をしている西田佐知子。本当の曲名は「初めての街で」という曲である。「アカシアの雨」を初めとして数多くのヒット曲で、一世を風靡した西田佐知子。多くのファンから愛されている彼女ならではの「歌」が、結婚後ほとんどTVで聴けないことを残念に感じている人も多いだろう。

 そんな西田佐知子の歌を、いつも聴くことができたのが「菊正宗」のCMだったのである。敢えてジェロの歌い方と比べてみると、西田佐知子ならではの「節回し」が鮮明に浮かび上がってくる。

「やっぱりい〜おれは〜あああああ〜きくまさあ〜さあむう〜ね」無理矢理言葉に置き換えてみると、このようになるのだろうか?西田佐知子は、はっきりその輪郭が聞き取れるほど「母音」を息で押し直しながら歌っている。その息の押し方には微妙な強弱があるので、それが歌に効果的な陰影をつけている。

 もう一つには、上のひらがなでは、表記できなかったのだが、「きくまさ」の前で、休符というほどではないのだが、ほんのわずかに息をとめるというか間をあけているのだ。この歌い方が聴き手の耳をそこで惹きつける効果をもたらしている。

 新しいCMで流れているジェロの歌い方もいいが、従来流れていた歌との比較を通して、歌手「西田佐知子」の魅力が再認識されてもよいと思うのだ。