オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

ほいほい 演奏会を聴きに行く。(2009 8月〜9月)

8/29(土) 14:00 開演 

戸塚混声合唱団第12回演奏会

横浜みなとみらいホール 大ホールにて 2

 続く第2ステージは、「シュトラウスファミリーの音楽」と題して、ヨハン・シュトラウス親子による名曲が原語(ドイツ語)で演奏された。以前から当合唱団はブラームスの合唱曲を何度か取り上げ、ドイツ語で演奏しているが、ブラームスで成功したことがヨハン・シュトラウスでうまくいくか?と言えば、どっこいそうは問屋が下ろさないのである。ご存知の通り、重厚なハーモニーを奏でるブラームスの音楽に比べて、ヨハン・シュトラウスの音楽は「軽く・明るい」ことを何よりも身上としているからである。

 ドイツ語圏の作曲家は数多い。ご存知「第九」のベートーベン。バッハだって、モーツアルトだってシューベルトだって皆ドイツ語で生活していた。だから名曲を歌いたければ「ドイツ語」は必須科目なのである。しかし、音節の語尾に子音が入ることがあり得ない日本語で生活している私たちにとって、ドイツ語の発音は決してたやすいものではない。語尾の子音が聞こえなければ、それはドイツ語として体を成していないということなのである。歌い手は当然語尾の子音を発音するために舌や口角を駆使することになるのだが、素人の悲しさか、折角前に流れていた息にブレーキがかかり、声が前に飛ばなくなってしまうのである。

 ではどうすればいいのか?軽い発音を心がけるのである。筆者は以前藤沢市の「湘南アマデウス合唱団」の歌声を聴いたことがあるが、「何と軽いドイツ語!」「ドイツ語なのに何と明るい歌唱!!」と驚嘆した経験がある。聞けばドイツ語圏で生活していた団員が、たくさん在籍し、ドイツの合唱団との交流では通訳など一切必要がないのだと言う。

 戸塚混声のシュトラウス演奏では。、とりわけ「南国のバラ」のドイツ語がよく消化されており、音符によく声がのっているいい演奏だった