オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

聴くだけのアイテムから共に歌うアイテムへ

 2月下旬「歌う ウォークマン」が発売された。曲の再生に合わせて、画面に歌詞が表示されるという機種が登場し、CMでも盛んに放映されている。
 カラオケの携帯版と考えれば、イメージが湧きやすいかもしれない。ちなみにCMのキャッチコピーは「歌う 10代」である。

「ただ歌詞が表示されるようになっただけのことで、何も騒ぎたてることもない」と言ってしまえば、それだけのことだが、ここは少しこだわってみたい。今まで受信する一方だった機械に、発信するための機能が付加されたのだ。歌は覚えれば、だれでも歌いたくなるもの。マイクをにぎりオーケストラを従えて歌う疑似体験を売り出したのが、30年前から始まるカラオケブームだとすれば、それをさらに身近に引き寄せた携帯型の機械が、今回のウォークマンだと考えればよいのだろう。

 踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆ならおどらにゃ損損〜♪ は、おなじみ阿波踊りの口上だが、聴いてる阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら歌わにゃ損損〜♪のようなブームになりきれるか?

 この機種の売れ行きに、しばらくは注目していたい。