オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

谷村新司による「こころの学校」コンサートを聴きに行く

歌手でビッグな名前とくれば、 演歌界なら北島三郎 森進一 五木ひろし・・。ニューミュージック以降なら さだまさしに・・・そして谷村新司。まあ10人の日本人歌手を挙げなさいと言われれば、必ず入って来るであろうアジア全体を通しても「谷村新司」は「とってもビッグな名前」である。

 その谷村新司が「こころの学校」とタイトルしたコンサートを展開しており、鎌倉芸術館でのコンサートを聴きに行った。
 何と言っても、このコンサートは「学校」なのでチャイムと共に始まり、聴衆全員が谷村校長に向かい起立礼をする。最後には終わりを告げる「家路」が流れるという懲りようで、コンサートがトークと歌で織りなしていく「授業」と言えるのかもしれない。

 谷村校長の語り口は、上海万博のオープニングでアジア代表として歌わせてもらったこと。歌を届ける旅人として、沖縄の大神島に行った体験談。娘さんとの親子トーク等々、多岐に渡るが、どれもが聴衆の気持ちを巧みにつかんでいく語り口で、彼の世界に自然引き込まれて行ってしまう。

 ある程度、語りの世界に入った後に「歌」を歌うのだが、そこで語りが枕であったことにようやく気づくほど、語りの比重が大きく、また歌同様にとても楽しい。

 歌は、ある世代より上であれば誰でもが口ずさめるような曲がいくつも並ぶが、それはとりもなおさず、彼が日本有数のヒットメーカーであり続けていることの反証ともなっている。

 アリス時代の「今はもう誰も」の手拍子、「いい日旅立ち」「サライ」での会場を巻き込んだホールいっぱいにひろがる歌、そして、本家本元の「昴」。音楽ファンならずとも、谷村ファンならずとも、十分に音楽に浸り楽しい至福のひとときを過ごした実感が得られる。

 気がつくとコンサートが始まる前にくらべて、何か「うれしい」「少し幸せ」な気分を享受している自分がいて、それが「こころ」を学んだ「こころの学校」ということなのだと思う。

 楽しいひとときをありがとう!!