オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

桑田の歌がいつもそこにあったっけ 5

YaYa(あの時代を忘れない)

 単に売れ上げ高や多くの人に愛唱されたことを規準に採り上げるならば、82年のヒット曲「チャコの海岸物語」をはずすわけにはいかないだろう。サザンは好きだけれど、カラオケで歌うのはちょっと・・と感じていたおじさん達が積極的にマイクを握り始めたのも「チャコ・・」からの現象だと思う。
 しかし、「チャコ・・」という曲は、たしかに海岸が舞台になっているものの、大ヒット曲を飛ばせなかった80年後半から81年にかけての苦悩が裏返しになって逆噴射をかましてしまったような音楽になっている。つまり売れることは売れたのだが、これは田原俊彦ばりの歌謡曲であり、サザンのやりたいロックではないのである。紅白歌合戦での三波春夫先生を真似たパフォーマンスは、未だに語り草であるが、彼等としては、そうでもしなければ全国民の前で恥ずかしくて歌えなかったのかもしれない・・・(真意はわからないが)。
 さて、この曲との出会いは、カラオケに行けば、こちらから頼まなくても必ずサザンを歌ってくれる有り難い同僚Nの歌声からなのだが、ある時もう一度まったく新鮮な再発見の機会があった。私が合唱大好き人間であることは、当ブログでは公表済みの事実だが、源田俊一郎先生によるアレンジで湘南市民コールが定期演奏会で、この曲を歌ってくれたのである。まだ関屋先生がお元気でいらした頃の話である。コーラスで表現すると、メロディーラインの流れやハーモニーの美しさが再認識できるのだ!
 その後もオルゴールへのアレンジなどで耳にすることが多いこのメロディーは、これからも人々の心に響き続けることだろう。