オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

ピアノのメーカーに対する小さな考察ー3

 ありきたりに言われる世界の三大ピアノメーカーは、スタインウェイ、ベヒシュタイン、ベーゼンドルファーの三社である。そのうち、日本では、ほとんど、ベヒシュタインやベーゼンドルファーの音色を楽しむことができない。
 それでいいのか!
 ピアノという楽器は、こういう音しかでない楽器なのだという先入観を植え付けているのは、スタインウェイ信仰に走っている日本の文化行政に、その原因がないだろうか?
 もちろん、ピアノは、非常に打楽器に近い鍵盤楽器であるので、演奏者の感性や技能によって、千変万化にその響きを変化させる。だが、それは演奏者がピアノを選ぶことができない状況を、そこに置いてある楽器を弾くしかないことを認めた上に成立している話である。
 日本の音楽ファンは「だれが、何の楽器を弾くと、どうなるか?」という楽しみ方を、もっと開発してもよいと思うのだが。