オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

今、歌っている曲 1ー2

 言うまでもなく「第九」混声合唱で歌われる。男である私は、テノールまたはバスを歌うわけだが、ここのところ混声で内声部としてテノールを歌う難しさを痛感している。そもそもテノールを歌う喜びとは、オペラアリアに象徴されるように、軽く伸びやかな声質で、おいしい旋律を歌い上げることにあるように思うのだが、混声四部合唱のテノールは、和声の中の他のパートにない音を楽譜に書きつけたような音や、他のパートとは違う動きのリズムで変化を持たせているような音など、全体的に歌いにくいことが多い。しかも、ちょっと声をはりあげてしまうとソプラノを食べてしまうので、このあたりのバランス感覚も難しい。
 以前にも書いたけれど、初めて「第九」を歌ったのは、日本フィルで歌わせていただいた大学1年の時のこと。パートは、その頃はバス。まだ若かったので暗譜も苦ではなかった。最近はテノールで歌うことが多い自分だが、現住所をテノールとすれば、本籍地がバスのような感じである、ちょっと本籍地に戻ってきたような懐かしさで今回の第九は、バスで歌わせてもらうことにした。