私 あけましておめでとうございます。
先輩 おめでとう。13日(金)の内閣改造で閣僚の顔ぶれが変わったね。 総理がおっしゃるには「最善・最強の布陣」との話だが。
私 待ったなしの消費増税・財政再建に向けて、岡田さんを引っぱり出し、二枚看板で頑張ると言う決意なのでしょうね。
先輩 その消費税UPについては、反対論が野党はもちろんのこと、与党内にさえ根強い様子だが・・。
私 そもそも増税というのは、どの政権がどのタイミングで決断しても、極めて不人気な話ですね。それに自らの身を切る公務員の給与削減や議員定数の削減が、遅々として進まない状況があり、政治・行政改革を先にやってくれ・・・という声が大きいのも、もっともな話ですが。
先輩 そうは言っても、日本の財政赤字は、とんでもない状況になっているのだから事態は急を告げているだろう。下手するとギリシャやイタリアの国債下落は対岸の火事ではなくなるかも?
私 消費税を上げ、社会保障を軌道に乗せることが、どのような未来社会の実現につながるのか?またインフレ待望論者のように成長神話を期待することは、どのような未来像に結びつくのか?そもそも持続可能な社会とは、どのような条件をクリアした時に、実現できる話なのか?その辺りについて、政治家・マスコミは、もちろんのこと、多くの論者が発信してもらいたいですね。
先輩 まだ冷戦の時代に、資本主義vs社会主義というイデオロギー対立が未来社会を語る論点になっていたのだが、ある意味わかりやすかった。しかし、イデオロギーによる論争が成立していない現代は、未来社会を語るたしかな足場を見失っているようにも思えるね。
私 時代は、新たなイデオロギーを必要としているのでしょうか?
先輩 いや、未来をたしかに語るための複数の足場を求めているのだろうね。おそらく・・。