オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

所属している男声合唱団で「ほほえみ」という曲集に取り組み始めた。ふと作詩者を見ると、小田切清光さんの名前がある。小田切さんは、学生時代に所属していたグリークラブの団友として、親しくさせていただいていた方で、現役の演奏会の折りに目の状態があまりよくないと話されていたのを記憶している。久しくお目にかかっていなかったが、近年天に召されたとOB会会報を通じて伺っていた。
 小田切さんは、いつもほほえみを絶やさない方であった。ある時の宴にプレゼントとして下駄を持参されたのだが、「皆さんでともにゲタゲタと笑えるように」とのコメントをいただき、会場全体がその通り笑いに包まれた一コマがあった。
 若者との交流をとても大切にされた方で、正月には京急沿線にあるご自宅におじゃまして、新年会を開いていただいたこともある。また、1年生の頃から、良きにつけ悪きにつけ(どちらかと言えば後者の方だが)目立っていた私が指揮者になった際には、まさか○○くんが・・と驚かれながらも、私の指揮ぶりに「まるで小澤征爾のようだ」と賛辞を送ってくださり、リップサービスとは感じつつも、正直心底嬉しかったことを覚えている。

 あなたのきれいなほほえみは 
 わたしのこころに花と咲くでしょう
 ほほえみをありがとう
 
 小田切さん、たくさんのほほえみを本当にありがとうございます。