オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

筆者は55歳である。
藤原和博氏の「坂の上の坂」や主人公は女性であるが村上龍氏描くところの「55歳からのハローワーク」がしっくりくる世代である。一途な仕事人間にはなるまいと「仕事は体に毒」を座右名として、生活してきたつもりだが、はて?では数年後に控えた定年退職という道標の向こう側に自分はどんな生活を夢見ているのか?と問われるとこれが甚だ心許ない。
男声合唱団の第二団歌に次のような一節がある。「年を重ねただけでは人は老いないが  夢を失う時人は老いるのだ 夢を持とうよ いつまでも.  歌おうみんなで  この歌を・・・」サミュエル・ブルマンの言葉を下敷きにした歌詞が、私の心にも響き始めるようになってきた。
差し当たって途方もない夢ではあるが、歌手になってみたいと思いついた。歌を通して人の心を豊かに・・とか、音楽で人と人とをつなぐお手伝いをするとか・・・、そんなお体裁は、もう言わない。単に自分自身が歌を歌いたいという身勝手な自己中心的な欲望から発しているのである。
では、そのために何を準備するのか、今すぐにでも取りかかれることはあるのか、そういうことは、まったく白紙なのだけれど。