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生活保護費が最低賃金を上回る自治体が増えているという報道がなされ、評論家諸氏は最低賃金の引き上げに向けた企業努力を説いている向きが多いように感じる。しかし、今の経済状況で最低賃金を引き上げる体力が各企業にどれだけ残されているのか、経営者にとっても厳しい要求だと思う。
そこで詳細な説明が求められるのは、生活保護費がどのような積算根拠でもって、最低賃金を上回るに至ったのかの説明であろう。その説明がなされて、初めて「納得」する人も「疑問」を呈する人も現れようというものである。