ポツポツと小雨が降るあいにくの天気だ。それでも朝の天気予報で群馬県に傘マークが付いていなかったのが、いくらかは明るい希望だろうか?6:10大船発の湘南新宿ライン高崎行きに乗車する。新幹線を使わないと遅い気がするかもしれないが、そもそも東京駅まで1時間かかる我が家では、所要時間に大した差はないのだ。浮いた?費用で少し贅沢してグリーン車を使う。
再び上越線へ
上越線へは、昨年の8月にも出かけている。昨年は、C61がデビューをかざり、JRが群馬デスティネーションとやらのキャンペーンを張っていた。SLがそれぞれの機種で合わせて二往復する日に出かけたのだが、案の定駅周辺や車内は同好の士?がわんさかと詰めかけていた。車を使わないのに合計7カ所から撮影を試みるという強行なスケジュールを立てたため、ほとんどが駅構内からの撮影になってしまった。そこで今回は可能な限り駅から少し離れた撮影場所を探してみようと思う。
なぜD51なのか?
ドラえもんのキャラに例えるならば、新幹線は出来過ぎ君で、SLは、どちらかといえば、やはりのび太である。SL特有の喘ぎ感というか、一生懸命さは他の機械にはないまったく独特のものだ。しかし、何年もSLを追いかけ続けていると、同じSLでも機種によって、身のこなし方が違うことに気づき始める。例えば同じ上越線を走るC61は、D51に比べると、颯爽と加速し、同じ登り坂でも難なくこなしている風なのだ。もともとが旅客用に設計されたC61と貨物用のD51の走りを比較すること自体が、お笑い種なのかもしれないが、私はやはりD51の方に共感?してしまうのである。
9:17高崎発水上行きに乗車する。ここまで車窓を雨が打ち続けていたが、高崎が近づくにつれて遠くの山々が望めるくらいに明るくなってきた。このまま土砂降りにならないことを願うばかりである。