指揮者が変わり、音楽が変わった。のびのびとおおらかな表現が前面に出たと感じる。
半面発声面で響きのポイントが下がり 、部分的に胸声気味に聴こえ、今後の精進を期待したいところ。ま、私が在籍した頃も吠えまくっていたのだが。
ステージは、日本の旋律やリズムを下敷きにカトリックの典礼文を歌った第二ステージが楽しい。男声版初演というファイナルは、尻上がりに調子を上げ、爽やかな歌声で演奏会を締めていた。
大学の男声合唱団の活躍が、下火になっていると聞くが、当世の若者気質に会わないのは、何となく頷ける。ただ何とか命脈を保つている団体は、新たな男声合唱の魅力を大いに掘り起こしてほしいと願うばかりであります。この演奏会は、その意味では新たな地平線を垣間見せてくれたといえるだろう。
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