プログラム原稿を書きながら4
念じれば花ひらくの詩碑で有名な坂村真民の「ふるさとの木の葉の駅」という詩が、男声合唱曲集「ほほえみ」に収められている。詩人は、8歳の時に父を失い、母と共に生活を支えた少年期を熊本県玉名で過ごしている。あまりに詩の美しさに溶け込んでいて気づかなかったのだが、ふるさとの木の葉駅は、熊本県JR鹿児島本線に実在する駅だったのだ!
詩の中には、カンナの花が登場するが、木葉駅にカンナの花が咲いているかどうかまではわからない。ただ木の葉という言葉が、落ち葉の舞い散る停車場的なイメージから、詩の世界のものと勝手に決めてかかっていた自分が少々恥ずかしかった。
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