オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

一発芸ソロ、只今修行中5

一発芸ソロ、只今修行中5

いよいよ定期演奏会の日がやってきてしまった。私の浅薄な理屈によると、前日の晩にどんなに凄い声が出ていても、ひとたび寝てしまうと体がリセットしてしまうので、翌朝から声は作り直し。もっとも昨日納得のいく声が出せていたわけでもないが。
皆が集まれば、揃ってからお決まりの発声練習が始まるのだが、いつも感じるのは、なぜ発声練習の時からフルヴォイスで歌う人が多いのか?という疑問である。私にとっては「息が吐けるか、息の通り道が確保できているか、響きそうなところは見つかりそうか?」の三つが確かめられれば、それで十分なのである。最初から声を張り上げていては、長丁場の練習や本番が持たないではないかと。
定期演奏会では、第二ステージの最後の曲が、カリンカだ。ソロまでにオープニング曲も入れると11曲も歌うので、ソロまでの喉の管理が大変なのだ。調子に乗り過ぎて高い音で喉に力が入ってしまうと、その反動は必ず跳ね返ってくる。
さて本番、野球に例えれば、9回裏3点のビハインドで、ツーアウト満塁の場面でホームランを狙って来いと言われて、ベンチを出てきたバッターのような心境である。上のGに比べて下のFが少し喉に引っかかった感じがあった。ホームランかどうかはさておき、客席で聴いていた大学グリーの旧友が、お前の叫び声で目が覚めたよと言っていたので、外野フライ位には飛んだと思う。今回のソロで、また一つ貴重な体験を積ませていただいたことに心より感謝する次第。



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