オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

山本昌「133km怪速球」を読む

山本昌「133km怪速球」を読む

スピードが出せるに越したことはないものが結構ある。急ぎの移動には皆新幹線や飛行機を使うし、パソコンも起動や反応が遅くなるだけで、何だか待たされている感覚に陥ってしまう。
野球というスポーツで投手の球速を、常にスピードガンで計測表示するようになったのは、いつ頃からだろう?日本最速を謳われていた伊良部投手全盛の頃は、もう当たり前になっていたように思う。
さて、高校生が平気?で150kmで投げる時代に、筆者は133kmの球速で200勝を挙げ、何と現役最古参続行中である。この本は、200勝を記録した当時に書かれたものだけど、それからさらに数年が経過している。
球速は遅くても、 伝家の宝刀のスクリューボールとカーブ、そして抜群のコントロールを武器に、コツコツ実績を積み上げてきた生き様が本書では語られている。なかでもアメリカのマイナーリーグ在籍時代の追い込まれた状況と恩師との出会いについてのくだりは、逆境におかれたすべての人々に、希望を見失わない大切さを諭してくれているようである。
この本に続いて、今年1月に刊行された「継続する力」も読んでみようと思う。



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