オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

今年のニューイヤーコンサートは

今年のニューイヤーコンサート

2014ニューイヤーコンサートで、気がついたことをいくつか書き留めておこう。
ウィーンフィルハーモニーの響きと木管楽器の音色。とりわけ全体合奏になった時に感じられるのは、管楽器それも木管楽器の音色が実にこのオーケストラの響きを特徴付けているということだ。現代の楽器を使っていないことから来るのか、詳しいことはわからないが、この独特の響きが世界中のファンを魅了してきたのだろう。

2 私のしょうもない偏見の一つに「ピアニストは速く弾く。」というのがあって、一人で自在に音楽をコントロールできる能力へのひがみと言われればそれまでなのだが。高名なピアニストでもあるバレンボイムのテンポも少し速めに感じる瞬間がいくつかあった。あと彼がアメリカのオーケストラを振っている影響か、わからないが、音楽が大味で細部の細かい粒が聞こえにくい感じがしたのは、放送のせいで致し方ないのだろうか?

3 コンサートは例年のごとく後半に向かうに連れて、集中度が増しエキサイティングな演奏だった。またプログラムもそのように構成されているのだろう。楽団員が歌ったり、ラデツキーでは指揮者が握手会になっていたり、サプライズも用意され楽しかった。だが今日の演奏会が歴史的な名演として音楽史上に名を刻むかと言えば、そこまでの燃焼と評価するには、何か不足を感じてしまう。往年の巨匠たちが演じた奇跡のような演奏とは、どこか違うのである。100点がついても120点はつけられないとでも言うべきか?音楽の振れ幅?自由度?聴衆との一体感?





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