オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

大久保混声合唱団と淀川混声合唱団のジョイントコンサートを聴きに行く

大久保混声合唱団と淀川混声合唱団のジョイントコンサートを聴きに行く

1ステ 何と初めから高田三郎の内なる遠さでコンサートの幕が開く。言葉が大切に歌われているので、詩の内容に向き合いながら聴くことができる。もう少しテンポを重めにしてもよさそうな箇所を感じてしまうのは、それだけ私が歳を重ねて、モタモタした音楽が肌に合うようになってしまったということか?

2ステ 淀川混声のステージだ。無伴奏曲だけにしっかりツボにはまっているハーモニーが美しい。どの曲も好演だけど、2曲目のスリリングな疾走感が心地よかった。歌詞の内容からはもっと神妙に鑑賞するべきだろうけれど。

3ステ 大久保混声にとってお手の物的な曲を並べたステージ。一つのスタンダードとも言える演奏に私ごときが何をか言わんやである。

4ステ 今回初演の委嘱作品で、作詩者の指揮により演奏されたのは、きっと珍しい話。全編どこを切り取っても美しい感じの曲で、ひねくれ者の私はもっと痛い、きつい音が欲しい気がしてしまう。しかし、この美しい曲が日本を代表するか二つの合唱団によって初演され、またその場に居合わせたことは、やはり大変幸せなことに違いない。

合唱団のハーモニーをスープに例えて見るなら、大久保混声があっさり和風ダシで、淀川混声がこってり濃厚スープといった味わいだろうか?すっかり乾いた心がホカホカに温められたコンサートだった。





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