学歴という呪縛3
話を学歴に戻せば、本当に大事なのはどこで学んだか?という学校歴ではなく、誰に(または誰と)何を学んだか?という学習歴あるいは研究歴なのである。ところが中等教育においての進路選択は、せいぜい希望する職業に適した学部であったり、本人の現時点での学力水準すなわち偏差値による学校選択・振り分け?辺りまでであったりするのだ。だからせっかく高等教育を受ける準備を進めている生徒に、肝心の教育の中身について語られていない気がするのだ。具体的には就職のことを少し脇に置けば、国内でどの分野においてどのような研究実績をあげている先生が、どの大学の何という研究室にいるか?そのあたりは、インターネットでの検索が有効だが、入学前に抱いていたイメージと入学後の現実とのギャップに戸惑わされないために大切だろう。
学歴は、有名大学のネームバリューをひけらかすものではない。個人の学びの履歴を堂々と語ることができてこその学歴なのだと思う。
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