オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

小林秀雄「学生との対話」を読む

小林秀雄「学生との対話」を読む

賑やかな街中にいたとしよう。次の用事まで一時間余りある。さて、どこへ行くか?学生時代の私であれば、まっすぐに本屋を探したことだろう。最近は、その一時間余りでさえ、なかなかつくり出せない状況が続いているわけだが。先日似たようなシチュエーションで本屋に入った。なぜか脚が文芸評論のコーナーで立ち止まり、買ってみたのが表題の小林秀雄「学生との対話」。
書き言葉の世界では、小林秀雄の名前が出るだけで、恐れ入りましたと尻尾を巻く御仁がいらっしゃるかもしれない。でもありがたいことに本書は対話と講義録で構成されているので、それほど警戒しなくても読み進めることができるのだ。ある意味小林秀雄アレルギーの皆様にこそお薦めの本と言えるかもしれない。芋づる式に本居宣長を始めとする関連図書(松岡正剛?)まで読書の範囲を広げてみたくなる内容だ。





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