オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

格差の拡大について、少し考えてみた2

格差の拡大について、少し考えてみた2

年が明け、新年最初の朝刊にピケティのインタビュー記事が掲載されていた。不平等の克服が資本主義と両立し得ることなどを語っている。その中で民間資本に対する累進課税を一つの方法として提起しているが、これはどうだろうか?
本邦の経済学者水野和夫氏が危惧するように、タックスヘイブンつまり税率の低い国に資本・資産を動かされてしまうと、どうしようもないのではないだろうか?このあたりが世界中の資本を自在に動かすことができるグローバリゼーション時代の厄介な点で、国家レベルでは手に負えないところのような気がする。トービン税の効果について、各国の財政担当者が懐疑的な理由と同じなのだろう。
ピケティのインタビューを読んで、主に先進国の国内における格差を話題にしているような気がした。日本しかり、アメリカ、中国、その他いわゆる先進国共通の課題なのだが、それはあくまでも世界の富が集中している国の中での問題で、もう一つさらに大きな問題として、いわゆる南北問題つまり発展途上国との格差の問題が大きく横たわっている。9・11やイスラーム国の問題の背景に単なる宗教観の違いでは語り得ないテーマが横たわっていると思うのです。
世界中の人々に何を保証し、何をもって必要最低限の健康的文化的な生活を営む権利があると言えるのか?医療、食料、ライフライン、教育、情報・・今地球上に暮らす全ての人々に、それらを行き渡らせるために、どのようなシステムの構築が必要なのか?どうやらそれが近代資本主義という資産の動かし方では、うまくいきそうもないというのが、私の直感なのですが。


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