オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

栄第九演奏会を聴きに行く

栄第九演奏会を聴きに行く

妻がアルトで参加している栄第九演奏会を聴きに行って来ました。この人類が共有している最高の音楽遺産を、日本人は殊の外好み、実に演奏回数が多い。その風土?に便乗して、私も学生の頃から多くの第九に参加してきた。日フィル、神奈川フィル、藤響、横響、栄フィル 関東初演の福永陽一郎指揮なかにし礼訳詞による日本語第九や最近売り出し中の山田和樹の棒で歌ったことが思い出される。
しかし、歌い手としてあまり乗り気になれない理由を一言で言うなら、「第九は疲れる」のだ。とにかく音響が半端でないので、知らないうちに、力んでしまい声を張り上げている。まぁ、それもまた第九の魅力と言えなくはないが、そんな音楽に付き合えるほど自分自身が若くない気もする。
では、聴き手としてはどうかと言うと、客席で聴いた回数は、歌った回数よりずっと少ない。さて、今回の第九。まずアルトが多い。元々原曲が四声の音の高さやバランスに配慮していない部分があって、アルトが聴き取りにくい演奏が多いのですが、今回はバランスは良くて、しっかり混声四部合唱に聴こえた。もう一つ、今まで座ったことがなかったみなとみらいの3階席に座って聴いたのですが、目に見える距離より音が近くに聴こえてきた。天井から跳ね返ったばかりの音の上澄みを聴いている感覚だ。音がより鮮明に鳴っていれば、さらに言うことはなかったのですが。





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