オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

写真教室に参加する

ブログに平気な顔で写真を掲載しているが、実のところ写真を正式に教わったことはない。初めてカメラを手にしたおよそ48年前(まだカメラが、時計同様にかなり貴重品であった時代の話)、親父がざっくりした説明で教えてくれたのが、全てである。
在住区で、フォトコンテストが開かれており、その付随?イベントで写真教室が開かれることを知った。有難いことに参加無料である。合唱団は夕方からなので、時間は大丈夫。雨上がりの道をバイクで上郷森の家に向かいました。
会場の会議室に入ると参加者は、20人程度。せっかくプロのカメラマンが教えてくださるのに、もったいないくらいの環境だ。
その場限りの写真部「チームさかえ」が結成され、まず基本を教わる。どうも参加者は写真 に精通していらっしゃる方ばかりのようだけれど、私にはその基本が大事なのだ。3つの基本。オートでなくてマニュアルそしてRAWで撮りましょう。後でわかるのだけれど、絵描きに絵の具と筆が必要なことと同じくらい大切な話だったのだ。
1.明るさ 絞り シャッタースピードISO感度
2.色 ホワイトバランス
3.構図
先生が、自然観察の森に事前にいらっしゃって、撮影された写真を基に「逆光でも明るく、幻想的に撮る工夫」や「朝型の森っぽく」撮る工夫を教わり、一番大切なことは、「あなたの気になる ヒト モノ 風景 生き物を探すこと」を肝に銘じていざ森へ出発!

上郷の自然観察の森は、本業で子どもたちを引率して 毎年来ているけれど、この森を被写体として、見つめたことはなかった。 見過ごしている風景の美しさに気づく大切さが、身に染みるようにわかる。それは、風景に限った話ではないかもしれないけれど。
マニュアルモード初心者の私は、絞りの操作など基本的なことまで、先生に聞いているうちに、出遅れてしまった。すでに他の参加者は、思い思いの場所で撮影に興じている様子。何だかあたふたしているうちに決められた時間が終わり、講義室に戻る。
数人の方への講評となったが、どの方も思わず息を呑む素晴らしさで、感動!同時に私のような者が参加してよかったのか?という疑問も首をもたげる。
講評では、「前ボケの効果」「そこじゃないとキラキラする角度が出ないアングル「しずくが輝く様子」「鋭い雷のような幹の構図」「草のツルの美しい曲線」「きのこから伺える自然の豊かさ」などが話題になる。
いい写真をいっぱい みると、自分の好きな写真がわかってくる。光のとらえ方、静と動 、上から横からアングルを変えてみることなど、写真撮影にとって、大切なことを教えてくださった。
経験値でスキルアップできる操作的な部分もあるのだろうけれど、結局は、何に心が動くか?何に視線がいくか?という話になりそうだ。自分の感性のアンテナが、何をキャッチし、何をスルーしているのか、改めて考えさせられる機会になりました。