オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

映画「ボーイソプラノ」を観る

人類が造形できる美しさのうちで、ハーモニーの美しさは、かなり自然の美しさに匹敵できる魅力があるのではなかろうか?単純な分数比による周波数がもっとも美しいハーモニー(純正調)を奏でるという摂理も、ある意味不思議な話だ。
この映画では、全編に少年合唱による美しいハーモニーが流れ、合唱ファンならずとも是非鑑賞されることをお勧めしたい。この物語のモデルとなった少年合唱団が、ニュージャージー州プリンストンに実在するアメリカ少年合唱団。この映画でも彼らの美しい歌声が流れているようだ。天使の歌声と言えば、泣く子も黙るウィーン少年合唱団の存在が屹立しているが、日本国内も含め、素敵な少年合唱団が各国で大活躍しているのだろう。
敢えて欲を言えば、ホモフォニックな合唱曲が多い感じ。ルネサンスポリフォニーに合唱音楽の原点があると信じ込んでいる私のような者には、パレストリーナとかヴィクトリアとかも聴かせて欲しかった。