オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

大横綱 北の湖の急死を悼む

大相撲は、レスリングの一種であるが、ガチンコ=セメントが大前提なので、プロレスのようにベビーフェイスvsヒールという構図はない。しかし、大鵬貴乃花は、やはりベビーフェイスだったと思うし、北の湖はどう考えてもヒールだった。もちろん別に反則レスラーを演じていたわけではないので、単に滅法強すぎて反感を買っていただけなのですが。
優勝回数が多い大横綱は、守りに入った時も物凄く強い力士が多く、攻撃よりも守りの上手さが目立つ。それに引き換えて、北の湖は立ち会いのかちあげに始まり、概して攻撃型の力士のように見えた。そして、攻撃を得意としていた横綱の中では、間違えなく史上最強であったと思う。
横綱としての優勝回数は、24回でそれを上回る力士は、今や何人もいるけれど、盤石期に入る前に輪島という物凄く強い横綱が、壁として立ちはだかり何度も優勝を逃したことを考えると、優勝回数だけで横綱の強さが相対的に決まるわけではなくその時のライバル力士がどれだけ強かったかが、大事な基準だと思う。(その意味で今の白鵬は、強くなる過程で、朝青龍が立ちはだかっているので、本当に強い!)
理事長、つまり相撲協会の社長的立場になってからのエピソードにも事欠かないが、幾多の苦難や問題を乗り越えて、歴史に名を残す名理事長であることは、すでに疑いのないところだろう。今はただあまりに若いその死を悼むだけである。