オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

「その音、奇妙なり」展を観に行く。

私が住んでいる横浜市は、開港と同時に日本へ西洋文明がどどっと入ってくるエントランスの役割を果たした街だ。だから、日本国内では横浜が発祥という文化が、かなりある。(国内発祥という呼び方も、少し変ではあるが)
西洋音楽もその一つ。例えば、国歌君が代は、大山巌さんが他国に国歌があることを知り、作曲を依頼して市内北方の妙香寺で、初めて演奏された音楽だ。ただし、初代君が代は、現在の旋律とは異なっている。
開港資料館の今回の展示会は、以前から気になっていたもので、楽しみにしていたのです。
まずは、常設展示を観て回る。開港当時の興味深い歴史資料が並び、ここを回るだけでも十分に楽しい。
さて、お目あての「その音、奇妙なり」コーナーは、大きく分ければ、楽器による西洋音楽と歌による西洋音楽に分けられる。前者は、ペリーと共にやってきた軍楽隊とその後の駐屯地における楽隊、さらには日本人による薩摩バンドの様子に触れている。後者は、ヘボン博士代表される宣教師による賛美歌が、日本で初めて歌われた西洋音楽という話。「主われを愛す」が、初めて邦訳されて歌われた曲らしい。その後、小学唱歌への影響が、伊澤修二と共に作業したメーソンの話に関連して語られている。
その他にも、居留地に住む外国人が、開催した音楽会のプログラムなどが展示されていた。
明治初期の日本人が、どんな音楽にに感動し、一生懸命学習したのかが、よくわかる展示会でした。