オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

ブラームスの合唱曲にひたる 第四夜

作品30 宗教的歌曲を聴く。作曲年代を調べるとまだ20歳代前半の作品で、青年ブラームスが、その若さでこれだけ静謐な世界に佇み、シューマンの病状やらクララへの片恋やら様々な葛藤を抱え込みながら、このような音楽を創造しているのは誠に驚きである。
うねるような旋律の動きが印象的な曲だが、これはヴァイオリニストのヨアヒムと対位法を研究しあった成果としての二重カノンだ。私には、三部形式の最終部に入ってアーメンのくだりがこよなく美しく感じられる。