オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

母と山中湖へ一泊ドライブ3

翌朝、6時前に起きて、母を急かして連れ出し、湖畔から富士を仰ぎ見る。綺麗に晴れ上がり、湖面に映る富士が美しい。サイクリングロードを走る若者が通り過ぎて行ったり、子犬を散歩させているご夫婦と少しおしゃべりしたりして、戻ってきた。気温は5度。都会の温かい朝に慣れた身体には少々寒かった。

今回の旅では、母から亡き祖父祖母の話を話をたくさん聞くことができた。祖父は、私が大学に入学した年、祖母は私が4歳の時に亡くなっているので、あまり多くのことを覚えていないのだけれど、今回母から聞いた話は、初めて聞くことばかりだった。
実家にアヒルがいて、卵を家族で食べていたこと。アヒルを近くの川べりに散歩に連れて行くのが、母の仕事だったこと。
祖父が勤めていた工場からドラム缶をリアカーで持ってきて、戦時中防空壕にしていたこと。空襲で近所の家が焼夷弾で燃えてしまったことがあるという話。
カメラにも凝っていて、どこかはわからないが、実家のどこかに暗室があったこと。
さらに理由はわからなかったけれど、伝書鳩を飼っていて誰かとやりとりをしていたことがあるとの話。
縁故疎開中の娘たちに会いに、自転車で東京から山梨まで来たという話。
ただ書き連ねてみると、とりとめがないようだが、いろいろなことに興味をもつ好奇心旺盛だった祖父像が浮かび上がる。