「豊か」の反対語を、意図的に「貧しさ」であるかのように語る人がいる。少なくとも経済的な意味においては、「貧しい」の反対語は「富める」であって「豊かさ」ではない。
何をもって「豊かさ」や「幸福感」を実感するかは、人それぞれでよいのだが、金銭や物質的な尺度しか持ち合わせない人は、少々悲しい。「お金は、ないよりはあった方がいいじゃないか!」その通りである。しかし、せっかくお金を持っていても、将来への不安から皆貯金や蓄財に回ってしまうのは、どうなのか?
江戸っ子は、宵越しの金は持たなかったそうだが、その気っ風のよさが羨ましい気がする。