オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

三味線を伴う音楽の巻

日本人なのに、邦楽に関しての知識や技能がない。和太鼓は、少し教わりしかも授業で教えていたので、ちょっとだけかじったけれど、他はまるでダメである。
都々逸、常磐津節義太夫節浪花節などと、言葉が並んでも、それぞれについて説明することができない。一つだけわかっているのが、全て三味線の伴奏がつく歌だということくらいか?

少し調べてみてわかってきたことは、三味線という楽器は、琉球から伝えられた三線を琵琶法師が改良して、ネコの皮を張った日本人得意のアレンジ楽器だと言うこと。歴史的には、江戸初期に端を発し、目が見えない人々が地唄を歌う伴奏楽器として使われ、やがて曲のスケールが大きくなり、長唄になる。
その後、人形浄瑠璃の伴奏として、義太夫節清元節常磐津節等が展開し、中には新内節のように舞台から離れ、花街の世界で愛された流派もある。
都々逸は、七七七五調で色恋を歌ったもので、うんと娯楽や慰安の音楽になっている。桂小五郎高杉晋作が歌ったとされる都々逸が残っていることから、いつ頃流行していたかがわかるというもの。
明治に入り、ストーリー重視語り系の浪花節が大流行し、昭和もある時期までは根強い人気を誇っていた。人気の翳りを歌謡曲化することで、命脈を保とうとしていたのが、三波春夫だろうか?いずれにせよ、現在邦楽は庶民に愛されてきた支持基盤を、十分に保ち切れていない気がする。
今回は、このくらいまでかな?