オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

古楽院でミサ修行1

前にもどこかに書いたけれど、自分は東京の空気感が苦手だ。閉塞感とか圧迫感と言い換えてもいい。古楽院がある祐天寺は閑静な街だが、それでも東京らしさは、感じてしまう。
さて、レッスンが始まったが、皆ある程度の経験を積まれているようだ。この日は、男声5人、女声9人でスタート。
初めにピタゴラス音律グレゴリオ聖歌を歌う。ミとファの間を狭く取り、音律の感覚を揃えていく。五度、四度をしっかりハモらせる基本だ。
さて、いよいよ計量記譜を読んで、歌い始める。不慣れなため、音符、休符の長さがうまく歌えず、あちこちで飛び出してしまった。
花井先生は、歌いながら五度や四度の関係を感じてとおっしゃるが、悲しいかな、そこまでの余裕がまだ私にはない。
それでも、繰り返して部分的に歌わせていただくことで、曲の美しさが感じられる瞬間を何度も経験できた。至福の時である。この音が身体の深いところに溜まっていくことで、きっとポリフォニーが、もっと好きになると思う。