正規職員を退職したのをいいことに、元々大好きだった合唱ライフがエンジン全開になり、気持ちよく満喫している。現時点で地元の三つの合唱団に所属していて、これだけでもかなり多い気がするけれど、さらに自分自身で新しい合唱グループを作ろうとしているというのだから、まったく呆れ返った話である。
日曜日の午前中は、ヘンデル室内合唱団。2年前の演奏会終了後、休ませていただいていたのですが、退職により時間ができたので復帰した合唱団です。ここは、ルネサンスとバロックの合唱音楽を歌っている合唱団で、バッハのモテットやオラトリオの元祖カリッシミのイェフタなどを歌わせていただいた。中でもモンテヴェルディのアリアンナの嘆きでは、生まれて初めてカウンターテナー(男声アルト)を経験させていただいた。信じがたい高音では、アリアンナ以上に歌い手の私の方が嘆きたかったけれど。
生来の図々しさが成せる技か?先生がいらっしゃらない時に、なぜか発声練習を担当している。この合唱団は、アマチュアとしてはかなりの歌い手が揃っているので、私如きがしゃしゃり出ているのも、鉄面皮な話ではある。
さて、何と自宅から歩いて数分で練習会場に入り、発声練習。喉で母音を止めない練習。子音を発音する場所を意識する練習。音律の歴史を話しながら、階名で歌う練習を取り入れてみた。練習後、何人かの方より感想をいただいたが、音律の話が印象的だったとのこと。時間さえあれば、 もう少しレクチャーできそうだけれど、それはまたの機会に。