オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

なぜ、正々堂々と増税を主張しないのか?

野田佳彦総理が、民主党公約には明記されていなかった消費税増税を主張したことにより、民主党は分裂した。その後、案の定選挙で大敗を喫し、現在の安倍政権に至る。これは、そんなに昔の話ではない。
その後、消費税増税は、先送りに先送りを重ねているが、もはやそのことに異議を唱える政治家さえいない。増税を掲げることは、議席を失うことと誰もが考えているからだ。野党然りである。
その結果、日本の抱える負債は一千兆円という天文学的な数字に至っている。その負債は、もちろん国債発行で補っているのだ。しかし、メガバンク国債購入を尻込みし始めているにも関わらず、日銀は、マイナス金利政策を改めるつもりはないらしい。インフレ政策は、小泉政権の頃から、亀井静香氏が主張していたが、そもそも無茶なのだ。人々は、アベノミクスの失敗に気づくのが、遅すぎた。

では、どうするのか?人々にセーフティネットを保障することで、初めて貯蓄から消費へとお金が回り始めるというもの。逆説的に響くかもしれないが、増税による一時の消費の冷え込みよりも、三十年、五十年先の社会を見通した政策が必要なのだ。

政治家の皆さん、堂々と増税を主張してほしい。そこにしか未来はない。