オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

702 吠えない男声合唱を目指して

7月2日は、さかえ男声合唱団の声出しを担当する日でした。この合唱団は、きれいな声質の方が多く、しかも若い頃に合唱を経験されている方が多いのが特徴です。いつもは発声練習を始めると、第一声からかなりのボリュームが出ています。
そこで、今日は「ぼくと同じくらいの強さで歌ってみてください。」と、いつもよりは弱めの音で合わせることから始めました。すると、どうでしょう!一人ひとりの特徴がある声が聴こえなくなり、全体が一つの音に収斂し始めたのです。もう10数年この合唱団で歌っていますが、初めての体験でした。これが勝負できる響きであり、倍音だとも感じました。
オペラアリアを歌いたくて、合唱に入ってくる人はいないので、最初からそのグループが出せる最も美しい倍音を求めるべきなのだと改めて思いました。