オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

薩摩琵琶とハレルヤコーラス2

またもや薩摩琵琶の稽古とコーラスの練習が重なり、音楽的にクロスオーバーしてしまった。せっかくこの不思議な体験をしているので、洋楽における歌と邦楽における歌を比べてみたい。
まず、邦楽(薩摩琵琶)では、歌うことに語ることが優先する。音響よりも言葉なのだ。音程を下からずり上げるように取るのは、洋楽ではご法度だが、邦楽ではありだ。しかも邦楽といえども結構音は高くて、平気で上のAが出てくる。だけれど語る邦楽は、あくまで自然体が基本。語りの延長に音の高低がある感じ。
対する洋楽は、どうやって身体を楽器に変えて巨大な空間を響かせるか?から練習がスタートする。とりわけハレルヤコーラスは、ハッタリをかましてナンボの世界。鳴らす快感、自動的に声を張って歌ってしまっている。言葉については英語の発音に細かな注意が出るが、どうしても歌い手として音響優先なってしまっている。これは第九も同様だろう。音程の取り方は、もちろん上から。当然身体に負荷はかかっているが、最終的な到達地点は、こちらも自然体なのだろう。
自分なりに、チャンネルを切り替えながら二つの練習に参加してきました。双方の歌の特徴に気づいたのは、思わぬ副産物です。