オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

栄フロイデ合唱日誌

ソプラノ歌手の浅野先生をお迎えしての練習がありました。練習開始前に、先生に?「旅」全曲を一回は通してください。?1・4・7曲目は、秋に演奏を予定しているので、重点的にお願いします。?女声の発声指導を長めにお願いします。・・と矢継ぎ早にいろいろお願いしてしまいました。技術担当(私)の申し出に、先生は少し戸惑われた様子でしたが、全曲を扱っていただいたことで、団としては実に多くのテクニックを学習できたと思います。「ブレスを自分の身体に戻さず、息が行った先で吸う。」「身体に張り付いた声から身体から離れていく発声へ」「高音から低音に下がっていくときの発声のヒント」等々。これらが素晴らしいソプラノの声で実演を交えて指導していただけるのですから、こんな贅沢なことはありません。素晴らしい指導者に恵まれた幸せな合唱団です。
特にソプラノパートの皆さんが、先生の話を食い入るように聴き入っていたのが印象的でした。音楽表現では、頭で理解することと実際にできることにギャップがありますが、正しく理解できていれば、いずれ発声が変化成長していくことでしょう。
ただ先生に再三「楽譜に目を落とさない」ことを指摘された点は、合唱団として反省です。なぜなら、それは先生をお招きする前に「自分たちだけでできる」ことだからです。指揮を見ている合唱団と指揮を見ない合唱団とで、どちらが指導に熱が入るか?は誰にでもわかることです。「自分たちだけでできること」は、何かを捉え、それを「できる限り」やっておくことが、技術担当としての私の仕事だと思っているからです。