オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

Post of Truthの怖さ

1230テレ朝のグッドモーニングに池上彰さんが生出演されていて、オックスフォード英和辞典?の2016のキーワードが、Post of Truth だと解説された。真実の他に、一時の感覚や感情で、人々を動かしているインチキでうさんくさい力が世界に働いている。もちろんそれを利用している人がいるということだ。まったく背筋が寒くなるような話だ。
世界的な大戦争を二度も引き起こし、かつヒトラーを祭り上げていたドイツ人は、Truthを大切にしている人々のように思える。それが、なぜ?1941と75年も前に戻って、E・フロムの「自由からの逃走」を、もう一度学び直さなければ、また同じ轍を踏もうとしているようにさえ感じてしまう。
結局、自由を獲得できるだけの揺るぎない自己を開発することに失敗しているのかもしれない。1230朝刊にここまでやるか!というほどのファンの広告が出ていたのは、解散したSMAP。彼らが、No.1じゃなくてOnlyOneと歌っても、そのOnlyOneとやらがどこを探せば見つかるのか?みんなさまよっている。夢を語ろう!目標を持とう!などと掛け声は威勢がいいが、スタートラインに着けないでいる若者は、たくさんいる。
やはりシステムや権威、人にお任せの部分を、一回根っこから全て疑ってみるのが、一番だと私は思う。教育というシステム、一流大学とか一流企業という権威、教えられること、与えられることの全てを「それって、どうなのさ?」と疑ってみることで、初めて人生の競技生活に入れるのではないだろうか?
もちろん、一位や金メダルなんてない。でも、その時立っていた場所は、きっと自分自身だけの立ち位置なはずだし、もし、歩き出せばそれはあなただけの道なると私は思う。