オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

陛下にエール(声援)を!

普通、辞職願いというのは、最優先で取り扱われるものだと思う。慰留やらあるかもしれないが、原則本人の意思が尊重されるべきものだと私は思う。
陛下が生前退位のご意向を表明されてから、有識者による会議がスタートしたが、一個人とはいえ、お立場がお立場なので、なかなかスムーズに事が運んでいるように思えない。一般企業なら、とっくに定年を迎え悠々自適のお年頃であるにも関わらず、未だに第一線=日本を代表されるお立場なのだ。
どうやら、政府は特措法で一代限りの対応を図ろうとしているようだが、関連する法令が憲法まで及んでいるのだから、たしかにことは難しいのだろう。けれど現皇太子の時に、また最初から?なのか?
電通の悲しい話を挙げるでもなく、過剰勤務がこれだけ社会問題化しているのに、皇族の過剰な職務については、ほとんど表沙汰になって来なかった。
白状すると、私は思想信条的に人一倍皇室を敬愛しているとは、言い難い人物だ。だけれど、お気持ちを吐露され、皇室の現状を国民に訴えられた陛下の切なさが、わからないほど鈍くはない。
天皇たるお立場は、現在、政治に積極的にコミットすることを制限されている。それは、過去の歴史を遡ってみても致し方ないところだ。でも、昭和天皇の戦争に対するお気持ちがもう少し政治に反映していたら、あそこまで災禍を拡大することが避けられたかもしれない。生まれてこのかた、ずっと国民のことを案じる生活を続けて来られた方の思いは、一般市民の想像をはるかに超えているのかもしれないと思う。
そして、現状の政治に、どれだけ不満を抱こうが、不信感を募らせようが、天皇陛下の存在が、国民にどれだけ安心感を与えて来ただろう。

柄にもないが、1月2日は、一般参賀の列に加わろうと思う。自分なりに陛下に声援を送りたいから。