オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

思い出の名馬を語ろう2 ハクセツ

セイウンスカイに続いて白馬が続く。競馬界にプロマイド写真という文化があれば、売れ行き上位間違いなしの美人馬であり、スピードシンボリとの仲を噂されたこともある。馬なのに芸能ゴシップのように、男女仲ならぬオスメス仲?が噂されたことが、他にあるだろうか?
小柄な馬体と母のパッとしない血統のためか、なかなか買い手がなくデビュー当時は、地方競馬で「ハナミドリ」という名で走っていた。
ハクセツの何がすごい!と言って、それは、あの信じがたい追い込み差し切りにある。最後方を走っていた華奢な白い牝馬が、全馬を大外から抜き去りトップでゴール板前を駆け抜けるのである。最近は牝馬も強い馬が数多く出ているが、ハクセツほどインパクトの強いレース運びをした馬を私は知らない。あの時代にあのレースをテレビ画面ではあるけれど、リアルタイムで体験できたことは、幸せなことだ。
牝馬としての実績は芳しくなく、子孫が走っている様子もない。あの時代に降った美しい白雪は、すでにとけてしまったが、その美しさはしっかり心に焼き付いているのだ。