オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

「一流」を問う。

FBの投稿に「首相や官房長官がいわゆる一流大学の出身ではない。」という文言を見つけ改めて一流と言われる対象の実態について、問い直してみたくなった。
芸の道では人間国宝と呼ばれる方がいらっしゃり、その道を極めた存在として公私ともに認められている。ご本人はどのように感じていらっしゃるか?わからないが、文化勲章、世界的にはノーベル賞も一流の証であると思う。文化を創造する、科学の道を切り拓く方々には、一流という言葉が当てはまる。
政治経済分野になると、評価が歴史に委ねられる場合が出てくる。吉田茂などは、一流の政治家だと思うが、未だに評価が定まったとは言い難い。その点経営者は、営業実績という尺度があるので、わかりやすい現在ソフトバンクグループを率いている孫社長に、一流の賛辞を贈っても、反対するものは少ないだろう。
さて遠回りしてしまったが、大学。一流大学という評価が世間では結構まかり通っている。研究成果、教育実績が主な尺度で、研究成果なら論文がどれだけ引用されたか?とか、教育実績なら卒業生の活躍ぶりだろうか?
しかし、歴史ある総合大学同士を比較するならともかく、公平な比較には様々な配慮が必要だと思う。まず定員。今日はこれから母校のイベントに参加するのだけれど、一応総合大学の体裁をとっているとはいえ、私学に比べて母校の定員は少ない。
また、今政界やマスコミを賑わしている獣医系大学のように、専門分野が特定されている大学は総合大学と比較の対象にならない。
個人的には、研究環境、少人数教育が充実し、学生が成長を実感できる大学が、一流大学の必要条件だと思うのですが。いかがでしょうか?